新三河タイムス社

愛知県豊田市にある新聞社。豊田市、みよし市の情報を発信。

新三河タイムス第4481号(2013/05/30発行)

JAふれあいホールに約700人
八木哲也後援会16日発足 発起人代表・倉知県議
 昨年12月の衆院選で愛知11区から立候補し復活当選した八木哲也議員(自民、前豊田市議)=高橋中、豊田西高、中央大理工学部卒=の後援会設立総会が16日、豊田市西町のJAあいち豊田ふれあいホールで行われる。いよいよ本格的な支援体制と次回衆院選へ向けた選挙体制を敷くと共に、来る7月の参院選へ気勢をあげる。
20130530八木
 八木議員の国会議員活動を応援しようと倉地俊彦県議が発起人代表となり、豊田、みよし市の関係者らに呼びかけた。
 発起人には倉地県議をはじめ、三浦孝司県議(副代表)、柴田文志JAあいち豊田組合長、三宅英臣豊田商工会議所会頭、近藤英明豊田加茂医師会会長、近田研歯科医師会会長、同薬剤師会会長、豊田市議会自民クラブ(杉浦昇団長)、みよし市議会新世紀の会(伊藤邦洋会長)の計7人2団体が就任する。
 設立総会には約700人が参加する予定。
 総会では後援会規約、組織、活動方針などを決め、決意表明などが行われる。また、豊田・みよし市の各中学校区単位の後援会支部も立ち上げられる予定。突発的な衆院解散、立候補だったため、議員の支持母体となるべき後援会結成が後回しになった格好。
 当選以降、八木議員は平日は東京、週末は地元に戻って地域のイベントや総会に出席したり、街宣活動を実施。また、土橋や高橋地区の区画整理事業、安永川の河川改修事業などを現地視察。
 街宣は特に知名度の低い豊田市南部を中心に交通量や人出の多い場所で行い、自民党の政策や伊勢神トンネルや豊田南北バイパスなど地元の事業などについて訴えている。
 なお八木議員は30日、国会議員サッカーチーム(逢沢一郎キャプテン)の議員らを引率して豊田スタジアム(千石町)の見学を兼ねた日本代表とブルガリアの親善サッカー試合の見物や、旧加茂病院跡の低炭素モデル地区「とよたエコフルタウン」、高橋・東山地区のスマートハウスの見学を行う予定。
 八木衆院議員の体制は次の通り。
 【国会事務所】〒100-8982 東京都千代田区2‐1‐2 衆院第二議員会館319号室℡03-3508-7236
 政策秘書=蜷川徹さん。明治大卒。
 第1秘書=大崎さきえさん。目白学園短大卒。
 【愛知11区支部(豊田・みよし)】〒471‐0868 豊田市神田町1‐5‐9 ℡0565‐32‐0048
 第二秘書=鈴木雅博さん。(旧姓渡辺)。北京大学大学院中退。元土井真樹、前鈴木政二代議士秘書。
 私設秘書=名倉宣汎さん。愛知大卒。元豊田市職員。
 私設秘書=伊藤由紀さん。豊田東高卒。前鈴木政二秘書。
【鬼頭直基】


愛大同窓会豊田支部 叙勲受章のOB鈴木前市長に花束20130530鈴木前市長
 愛知大学同窓会豊田支部の総会が24日名鉄トヨタホテルであり、同窓生で春の叙勲で「旭日中綬章」を受章した鈴木公平前豊田市長(74)=美里=に花束と記念品が藤井伸三支部長から手渡された。昨年の同市名誉市民受賞に続くサプライズに鈴木氏は「交通事故だけはくれぐれも気をつけてくれと周囲から助言され、ようやくあんきにクルマに乗れる」と会場を和ませ、喜びを表した。
 総会には市役所や豊田信用金庫、教員、自営業者らが参加。藤井支部長は「笹島校舎開設後、入学志願者もレベルも高まり、大学の財産である学生の質の向上で全国区へ。中部随一の大学と同窓会のつながりをさらに深めたい」と述べた。
【後藤真一】


初体験の書道に興味 みよし市三好丘小 英の小学生ら訪問
20130530三好丘小
 英国マンチェスター北東にあるネザーション小学校の6年生3人と教師2人が23日までの3日間、みよし市三好丘小(大地康弘校長、児童680人)を訪れ、児童と交流した。同校では2年前から国際交流に力を入れているが、直接海外児童を受け入れるのは初めて。一緒に授業を受けたり、給食を楽しんだ。
 三好丘小が2年前、国際交流を望む学校同志を結ぶインターネットサイトに登録したのが交流の始まり。その後学校行事の写真やメッセージカードを送るなどして関係を深めてきた。
 23日には運動会の練習で玉送りに挑戦したほか、日本独自の文化に触れてもらおうと書道を初体験。英国児童らは慣れない筆や日本語文字に苦戦しながらも「面白い体験。書道に興味を持った」と感想を述べた。
 滞在中はトヨタ自動車や宿泊先の名古屋市なども見学した。ネザーソン小は緑に囲まれた郊外にあるため、キャサリン・ジャブス校長は近代的な建物が印象に残ったといい、「とても友好的に迎えてくれた。この先も長く交流を続けたい」と笑顔で振り返った。
 三好丘小ではほかにも、タンザニアや韓国、パキスタンなど海外6小学校と交流。来年5月にも他国の児童らを受け入れる予定で、同小からの訪問も計画。大地校長は「言葉が通じなくても子どもたちは自然に仲良くなっていた。今後も教育交流を深めたい」と話した。
【九郎田宏之】


豊田・若宮八幡社で「庖刀式」  手を触れず魚をさばき奉納
20130530庖刀式
 和食料理人が手を触れずに包丁と真菜箸だけで魚をさばき、神に奉げる独特の儀式「庖刀式」が21日、豊田市鴛鴨町の若宮八幡社で行われた。知立市や豊田市の料理人が所属する「大草覚真流 大草倭会(山下健治会長=ホテルクラウンパレス知立料理長)」が古式にのっとり巧みな包丁さばきを披露。地域住民ら約60人が見守る中、健康など祈願した。
 庖刀式は室町時代から続く伝統的儀式。足利将軍が戦の際、料理人にいけにえをさばかせ戦勝祈願したことに始まる。当時は敵陣を呪う儀式だったが、現在は安全や豊作などを願うものとして全国各地の流派が伝統を継承する。豊田市で行われたのは初めてだという。
 式ではまな板を塩で清めたり、飾りつけなどする儀式の後、「だる磨きらら亭」(永覚町)2代目の宮本博通さん(36)がカツオをさばいた。左手に持った真菜箸を魚に刺し、手を一切触れず刃渡り40㌢ほどの包丁で3枚におろした。途中、目の前まで魚を持ち上げる型もあり、見物人からは大きな拍手と歓声があがった。
 同流派には今回披露した型のほか、81の型が継承されており、会員らは週に1度、深夜まで練習している。宮本さんは山下会長の下で修行していたことが縁で、同会に入会。板前として感謝の心を養うとともに、「日本の伝統文化として多くの人に知ってもらいたい」と話した。
 宮本さんは20歳から知立市のホテルやバチカンの領事館で腕を磨き、2年前に家業を継いだ。
【九郎田宏之】


岩肌に“全神経”集中 本地町・クライミングジム ぴなくる2
 冒険家、三浦雄一郎氏が23日、世界最高峰エベレストの頂上8848㍍への登頂に成功した、とニュースになったばかりだが、フリークライミングの一種で、ロープを使わずに岩や石を登るスポーツボルタリングが首都圏など都会を中心に人気を集めている。豊田市本新町のクライミングジム「ぴなくる2」には仕事を終えたサラリーマンらが訪れ、岩肌に全神経を集中しながら一心不乱に登っている。
20130530ぴなくる2
サラリーマンら会社帰りに汗 体全体の筋肉使い達成感
 店舗の中に入ると、高く白い壁にくっつくカラフルな石状のものが目に入ってくる。
 クライミングジム「ぴなくる」は15年前、岩を登るのが趣味の木戸心界代表(41)=みよし市打越町=が、営業が目的ではなく、自分たちが楽しむ練習場として上原町で始めたボルタリング場だ。現在倉庫などを改装してできたこうした施設は県内に30軒ほどあるが、当時は名古屋市内に1件あっただけ。半年前に本地町に移転、店名も変更した。
 以前は自主利用だったが、移転してからはボルタリング技量のある店員を常駐。初体験の人には無料レクチャーも行っている。
 店舗面積も以前の約2倍に拡大し、男女別更衣室やトイレ、シャワー室、ソファなども設置するなど利用者の快適性を向上。現在会員は2000人にものぼる。移転前は1日約15人だった来客数が今では約50人に増えた。「集客数は県内でもトップクラス」と胸を張る木戸さん。
 普段の生活やスポーツなどでは使うことがない身体全体の筋肉を使うため達成感が得られること最大の魅力。またロッククライミングなど他のクライミングと比べて気軽に何回でもトライできる。分厚いマットが敷き詰めてあり、素人でも気楽に安全に、男女関係なくトレーニングすることができる。「自分が登りたいルートにトライすることで楽しくエクササイズになる」と木戸さん。
 大体の目安でジムがつけているものだが、クライミングは級があり、例えば「4」と書いてあるホールド(樹脂)を登っていき、ゴールまで登れたら4級制覇といった感じで、番号は手を置くところで足は番号関係なく自由に運ばせられる。
 このジムでは毎月の課題というのを設定。ホールドの番号をつけなおして、新しい課題に挑戦する。エントリーは自由で達成できると順位表に名前が載り、より達成感が得られるよう工夫している。
 客層は小学生から高齢者までだが、多いのは20代、30代の男性。夜勤の人や学生も多く、午前9時から午後10時まで営業。
 今は山登りの練習として利用する人は少なく、ほとんどがここで運動することを目的に訪れている。
 友達に誘われて1年前に始めた徳田有佑さん(22)=碧南市=は「友達と競いあい課題をクリアするのがとても面白い。1つの目標に向かって他人と競い合えるところに他のスポーツにない魅力がある」。
 ボルタリング歴5年で大会にも出場している三浦真理子さん(25)=名古屋市昭和区=は「以前できなかったものができると嬉しいし、頑張ったという感じが得られる。その分できないと悔しく、もっと登れるようになりたいと思い、やめられない」と話した。
 利用料は平日大人1300円。登録料500円。土日祝日料金、学生料金、エコ割料金がある。
 エコ割は同施設が住宅街にあるため徒歩、自転車、バイクで来店するか、自動車に平日は2人以上、休日は3人以上乗り合わせの場合平日大人1300円か1000円、大学専門学生1000円が800円、土日祝大人1800円が1500円、大学専門学生1200円が1000円に割引される。
 問い合わせは同施設℡0565‐42‐7756
【瓜生佐由紀】


※その他記事については紙面にてご覧ください。

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新三河タイムス第4480号(2013/05/23発行)

北地区再開発アミューズ業者 ワーナー・マイカルに決定
賃貸で最低集客年間35万人 15年保証
 豊田市駅前の目玉として南開発(コモ・スクエア)に続く「豊田市駅前通り北地区再開発」の西棟のアミューズメント施設に入居する業者を募集していた同地区再開発準備組合(河木照雄理事長=人形の山田屋社長)は15日の理事会でシネマコンプレックス業者のワーナー・マイカル(東京都千代田区、ジェリー・ブラック社長、資本金10億円)を候補者として決定した。20130523北地区
来春までに地権者決断迫られる?!
 同準備組合では2月15日から3月末まで業者参加を募り、全国から4業者が応募。同組合は学識者、豊田市、同組合の計7人でつくる審査委員会(委員長・谷口功椙山女学園大准教授)で提案の優良性、独創性、業者の適性、経済条件などを審査(4回開催)した結果、同社の「安定的に事業継続可能な提案」を評価した。
 提案は西棟5‐8階を2層(計3300平方㍍)に分け、9スクリーン、約1100席のシネコンを設置。3Dや映像に連動して動く座席など最新設備を設ける。売上に応じた歩合賃料を払う「賃貸方式」で想定目標は年間40万人、20年間だが、最低年間35万人、15年間は保証する。
 他の3社は賃貸ではない「運営委託方式」で巨額な初期投資が必要なため、事業内容に大差はなかったが、組合側にリスク負担の少ないマイカルの提案が選ばれたようだ。
 河木理事長は「豊田市駅前に賑わいをもたらす再開発の目玉。鉄道、物販業や周辺に波及効果も生まれ、活性化されるはず」と期待している。
 審査委員会は4月24日に順位を決め、15日の同組合理事会(10人)に報告、全員一致で決定した。今月中に開かれる通常総会にも報告される。
 今後は基本設計、資金計画、スケジュールなど事業計画を夏までに作成、愛知県に再開発組合の設立認可を申請、認可を得た上、秋にも正式な再開発組合の設立総会を開く。
 一方で現在の北地区で商店などを営む地権者(組合員)36人の再開発後の権利変換(残留、売却など)を来年春までに行い、来年度中に建物の解体、新築工事着工にこぎ着けたいとしている。2016年度完成予定。
 再開発は総事業費約190億円だが、国から中心市街地活性化事業の認定を今年3月に受けており、計数十億円を国、県、市からの補助金として受ける見通し。
 昨年6月、事業パートナーの特定業務代行者に「大成建設グループ」を選定。開発面積1・6㌶のうち東棟(26階建)は160戸の分譲マンション、中央棟は老人ホーム(7階建、130床など)、西棟をアミューズメント・商業棟(8階建)として、東棟は三井不動産レジデンシャル(名古屋市)、中央棟は社会福祉法人旭会(尾張旭市)が取得していたが、西棟は未定だった。
 ワーナー・マイカルは、流通業イオンの完全子会社で全国に61館506スクリーン(3月末)を持つ実質、国内最大のシネコン業者。県内には豊川と大高に店舗がある。
 同社は「地域に貢献できるよう、またエンターテインメントに新しいアイデアを提供できるよう努力する」とコメントしている。
【鬼頭直基】


豊田北高で意見交換会
政治への関心を 野田前首相訪問

 豊田市千石町の豊田北高校(林達明校長、生徒1038人)で18日、野田佳彦前首相と生徒の意見交換会があった。生徒は野田氏の総理大臣在任期などまつわるエピソードのクイズや質問を通じて政治への関心を高めた。
20130523北高
自民から校長に抗議も?!
 1クラス数人でチームを組み全クラスが参加。クラス対抗で「政治家という仕事を意識したのは3歳」「5月20日は野田前首相の誕生日だが、1年前の誕生日にオバマ大統領が野田さんに出したのはチーズケーキ」「TPPの正式名称は環太平洋戦略的経済連携協定」など、野田さんや政治に関する○×クイズに生徒が答え、野田さんが首相在任時のエピソードを交えて正解を言う形で進んだ。
 質問タイムで野田さんは「若い世代に期待することは」と聞かれ、「政党を問わず政治に関心を持ち、冷静な目で政治を見てほしい」と答えた。「やり残したことはないか」の質問には「やらなければならないことには全力を尽くした。心残りはない」ときっぱり。
 生徒会長の西川ゆいさん(16)=みよし市三好丘緑=は「最初から堅苦しくなく楽しみながら政治を学ぶという意図で企画し、そのようにできたと思う。ニュースで聞かない話を聞けて楽しかった」と満足げに答えた。
 終了後、優勝チームには直筆サインが贈られた。生徒からは握手攻めを受け、記念写真を収めた。
 古本氏は「半年前まで国の方向を決めるトップを務めた野田さんの生の話を聞くことで将来の方向性について深く考えるきっかけにしてもらいたい」と話した。
 
 古本氏が豊田市で野田前首相の講演会を開催するにあたり、「若年世代に政治への関心を高めてもらいたい」と訴えていた野田氏の意向をくんで働きかけ実現した試み。学校側としても政治への関心が希薄化する中で思惑が一致した中で開催に向け動いたが、高校は県立高校。政治(政党)が教育現場に入ることや、参院選を控えて時期も微妙だったため、校長は県教育委員会と細かいやり取りをした。
 その前に名鉄トヨタホテルであった野田氏と古本氏との語る会は前撮りしてすぐに報道陣はシャットアウト。その後の会見も当初2人が応じると言っていたのだが、前日になって古本氏だけの対応に変更された。
 ただ、高校での意見交換会については純粋な学校の思いとは別に、自民内ではさまざまな意見があり、新任校長に猛抗議があったとかなかったとか…。国の舵取りを担うトップが高校生と交流を図る機会はなく、生徒にとっては別の“政治”とは無関係に有意義な機会を得たようだ。
【後藤真一】


美里中 夏祭りや清掃活動に積極参加
地域活動について地元区長と意見交換

 中学生が地域の交流活動などについて地元区長と意見を交換する会が16日、豊田市美里中学校(山田光夫校長、生徒672人)で開かれた。地元自治区長14人と3年生生徒代表20人が参加し、活発な意見が交わされた。
20130523美里中学
 授業風景を観た後、区長らは生徒と給食を一緒に食べながら清掃活動や夏祭りなどの地域の行事に参加する人数や役割分担について打ち合わせた。
 生徒たちが自ら地域のために考えた活動に対し、区長からは「部活動で忙しいとは思うが、大会予定を事前に把握して地区内に住んでいる生徒全員が参加できるようにしたい」「避難訓練では車イスの誘導をしてほしい」などと活発な議論が交わされた。鈴木将司君(14)=野見山町=は「環境美化活動について分からないことが聞けたのでみんなにしっかりと伝えたい」と話した。
 同校では9年前から「地域に愛され、地域に貢献できる美里中生」をスローガンに掲げ、地元の福祉施設でのボランティア活動や清掃活動、夏・秋祭りに参加。体育祭や文化祭などにも地域住民を招いている。昨秋の交流館祭りには総勢200人が参加し、受付やもてなしなどに汗を流した。
 同校校長赴任3年目だが、若いころ同校に20年近く赴任し地域事情にも明るい山田校長(59)は「地域に対する関心のなさが当たり前の社会になっている中、子どもたちが地域の一員としての自覚と、地域に役立つことで達成感や喜び、故郷意識が芽生える機会となっている」と話した。
 その後の校長との懇談会では各区長から「昭和40年代に自動車関連で全国から移り住んできた我々世代には田舎がある。今の子どもたちを見ていると希薄。100年先を見据え、大人とのふれあいの中で美里が故郷と思えるまちづくりをしていきたい」(美里3区長・藤原力司)、「昨年こうしたから、今年はこうしたいと積極的な意見が出て、とても感心した」(東山自治区長・越本政雄)、「中学生がいることを前提に活動が成り立っている。感謝の気持ちを表すことで子どもの自信や達成感を得られるようにしたい」(美里4区長・松谷稔康)などの意見が出された。
【後藤真一】


葬儀業「フューネ」三浦社長が著書 「終活」で後悔しない今を
 葬祭業地場大手のFUNE(豊田市小坂町)の三浦直樹社長(37)がこのほど葬儀に関するさまざまなことをまとめた著書「感動葬儀。心得箇条」を出版した。多くの死と向き合う中で感じた持論を展開するとともに、日本で受け継がれている葬式文化継承のため知っておいてほしい雑学などを提唱。その上で「終活」の必要性を説いている。
20130523三浦さん
文化継承へ“例外だらけ”の現状解説
安心の生前信託契約も紹介 
著書は195㌻で、4章構成。「終活」をメーンに「死から見つめる生」をテーマに据えた。
 高齢化社会を迎える中、三浦社長は「自分が何歳で亡くなるのかと死を具体的に想定することが必要」と提言。本質的に終活は生前に死後の準備をすることを意味するが、同時に後悔のないよう生きることにもつながると主張する。
 このほか、昨今増えている「家族葬」や「孤独死」などが招く各種社会的に問題提起に加えて、葬儀式と告別式の違いなど葬儀にまつわる雑学についても解説している。
 また、同社が考案した信託機能を使った新たな葬儀システム「安信託葬」の仕組みとメリットなどを記した。最終章では同社のこだわりや先進的な取り組みなども紹介している。
 発行したのは、同社が2011年全国葬儀社納得度ランキングで全国1位を獲得(週刊ダイヤモンド誌調べ)したのがきっかけ。そこから自身がインターネット上でつづる「ブログ」(豊田ブーログ内)が全国各地の同業者の間で評判になり、経営ノウハウを紹介してほしいと東京の出版社から依頼があった。ブログの内容を加筆訂正し、一般消費者にも分かりやすいよう工夫した。
 三浦社長は親の死に直面する確率が高まってくる40代や、自身の死を意識し余生について真剣に考え始める60代を中心に読んでほしいといい、「百人百様の葬儀がある。葬儀の本質を知ることで『自分らしい最期』を考えるきっかけにしていただければうれしい」と話している。
 三浦社長の著書「感動葬儀。心得箇条」は、全国各書店ほか、インターネット通販サイト「アマゾン」、「楽天」などで注文可能。
 問い合わせは同社℡0565‐35‐3535。
【九郎田宏之】


豊田発明クラブ世界一へ
みよし北中 茅野峻佑君 久野市長に必勝誓う

20130523発明クラブ
 豊田市ジュニアマーチングバンド(今井康夫団長)の入団式がこのほど高岡公園体育館(中田町)で行われ、小学4年生から高校1年の13人の新メンバーが加わった。
 同団体は1995年に設立。毎年3月の定期演奏会を始め各種イベントやスポーツ大会などに参加している。昨年は三河大会、東海大会を経て全国大会にも出場した。メンバーは小学4年から22歳までで、今年は新入団員を加えた83人で活動していく。
 今井団長は「市の音楽文化のシンボルとなるよう頑張ってほしい。新入団員は早く先輩を追い越せるよう練習に励んでほしい」とあいさつし、新入団員代表の川井紗央さん(中1)=今町=は「今日からジュニアマーチングバンドの一員。1日も早くみんなと仲良くなれるようにしたい」と話した。
【岡田さち代】
 

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挙母探訪 鬼浅の「瓦の芸術」

樹齢300年の「おばけエノキ」発見
心地よい日差しと爽やかな風に誘われて、豊田市近代の産業とくらし発見館(喜多町)の自由散策企画「春のぶらコロモ」に参加。挙母の歴史と鬼瓦を探検しながら歩いた。

同館で鬼浅こと古橋浅治郎の展示を見学。学習室にある鬼浅の作品集「瓦の芸術」を閲覧し準備は万端。地図を受けとりいざ出発。
 まずは国道248号線まで歩き児の口神社に向かう。「児の口公園」には親子連れらがのんびり過ごす姿が見かけられる。公園の西の奥に神社はある。ここには古事記にも記された挙母の名前の由来、三川衣ノ君落別王の墓とされる古墳がある。1300年続く衣(挙母)の歴史を感じながら次のチャックポイントへ向かう。
 路地を進むと森嶋内科を発見。建物は建て替えられているが、細かな細工が施された鬼瓦が飾られている。芸術的な鬼浅の作品だ。
 そのすぐ横に真新しいシルバーの「竹生の山車」の格納庫がある。その向かいには昔の木造の格納庫があり、下町の風情を感じる。
 通りを渡り石柱の間を左に入ると正面に「徳住寺」がある。山門屋根と横に置かれた鬼浅の作品をチャック。さらに路地を進むとおばけエノキが見えてくる。幹回りは4㍍、高さ15㍍、樹齢はなんと300年以上と云われる。竹生通りが挙母から梅坪へ抜ける街道だったことから目印に植えられたと伝えられ、市の名木にも指定されている。
 大通りに出て歩道を歩くと「若宮神社」が右手に見える。樹齢700年、幹回り7㍍、高さ20㍍のクスノキがあり、市街地のオアシスともいえる木陰を作りだしている。
 ここからは一気に「喜楽亭」まで歩く。産業文化センターの敷地内にあり、お茶室や展示に使われている。明治後期から1967年まで料理旅館として使われ、82年に神明町から現在の場所に移転された建物。

あちこちに残る繊細で福々しい鬼瓦に感動
20130516鬼がわら1
(三河別院挙母支院の鐘つき堂)

再び駅の東側まで歩き、「三河別院挙母支院」へ向かう。山門を見上げると屋根の4隅全てに異なる鬼瓦を発見。福々しい面持ちのさまざまな鬼瓦を見比べながら山門をくぐり境内に入る。鐘つき堂には素晴らしい龍の鬼瓦が掲げられている。これも鬼浅の作品。
 反対側の山門を抜け 「こんな路地があったのか」と思いながら、地図を片手にキョロキョロしていると、「何かお探しですか?」と声をかけられた。「安栖院は?」と言いながら見上げると左手に発見。

20130516鬼がわら2
(安栖院)

徳川家の菩提樹である大樹寺(岡崎市)の末寺で、15年に挙母へ移転、30年に現在の地に移された。屋根には大きな葵の瓦紋が掲げられている。
 散策も終盤に近づき、「桜城址公園」に到着。矢作川の水が何度も洪水であふれ、工事が進まないので、童子山に移され、桜城は幻の城となった。
 最後のチェックポイント、日本で初めて南極を探検した「白瀬中尉終焉の地」を巡り 約2時間のコースを終えた。
 普段は車で通り過ぎている所も、一歩路地に入ってみると、全く別の街並みが広がり、気になっていた店を見つけたり、瓦の芸術に触れたり多くの発見ができた。 
 同館担当学芸員の小西恭子さんは「クルマの町豊田の挙母の歴史を感じ、挙母と呼ばれたころの町をぜひ探索してほしい」と話す。
夏には水をテーマにした「夏のぶらコロモ」を予定。
【岡田さち代】


豊田市近代の産業とくらしの発見館」さんのサイトへ

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豊田わが街わが人~夢~

認知度UPへ 18日催事企画
フェアトレード店 元城で営業 稲熊なつみさん
20130516わが街わが人
 5月の「世界フェアトレード月間」に合わせ、豊田市元城町の「anam」は18日、同店駐車場で関連イベントを開催。稲熊なつみ代表(34)=桜町=は「まだフェアトレードについて理解している人は少なく、この機会に少しずつ知ってもらいたい」と呼びかける。
 インドやネパールのオーガニックコットンでできた服や、どれ1つ同じものがないきめ細かな刺繍が入ったバッグ、手摘みの中南米のコーヒー。コンテナを改修した店内にはフェアトレード商品が並ぶ。
 フェアトレードは途上国や弱い立場にある生産者に対して公平な条件で貿易を行い、経済的な自立を支援することで貧困問題の解決や文化、伝統を守る考え方。「児童労働や売春は貧困から生まれる。女性の手仕事によって村に経済的な潤いだけでなく、誇りや自信をもたらす。無農薬の植物を使うことで排水といった環境面だけでなく手の荒れなど生きる環境にも貢献できる」と力を込める。
 稲熊さんは光が丘高校(国際コース)に進学。2年から豪州に留学した。「中学のころから留学を目指した。外に出るとさまざまな価値観を持つ人に触れ、幅広い考え方を持てると思った」と話す。帰国後、同志社女子大短大を経て、家業のアパレル店で働きながら、その間も海外に何度か渡った。
 フェアトレードは知っていたが、日本在住の英国女性が立ち上げた企業を知った。「売上の1部を現地の教育に充てる理念に共鳴した」と自ら開業することを決めた。「私のように海外に友人がいなければ海外に無関心。フェアトレードを通じて少しでも気にかけてもらいたい」と訴える。
 「ハッピーサイクルマルシェ」と銘打ったイベントではフェアトレードをパネルで紹介し、ネパールの子どもたちの教育支援のため使用済み切手を募る。また体にやさしい天然酵母の手作りパンや玄米、菓子などを販売。「地道な活動を続けていくことで豊田の地に考え方を根付かせたい」と瞳を輝かす。
【後藤真一】

≪情報はこちらから≫
anam fair trade&naturalさんのサイト

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新三河タイムス第4479号(2013/05/16発行)

豊田市議会臨時会 副議長4年ぶり民主獲得
杉浦弘-庄司体制へ 申合せ任期1年に伴い議会役職を改選する豊田市議会5月臨時会が14日開かれ、正副議長には自民クラブの杉浦弘高議員、市民フォーラム(民主)の庄司章議員を選んだ。民主からの副議長は山内健二議員以来4年ぶり。議会選出の監査委員は河合芳弘議員の辞任に伴い、加茂三樹雄議員を選任した。定数46人(欠員1)中28人を占める与党自民の団長には13日の総会で杉浦昇議員、幹事長に神谷和利議員、総務会長に三江弘海議員、政調会長に太田博康議員=いずれも3期=を選任した。
20130516giin.jpg(写真右・庄司章議員/左・杉浦弘高議員)
加藤昭議員 独立鮮明
 杉浦弘高議長は同議会で公共施設機能特別委員長、企画総務委員長、議会運営委員長などを歴任。庄司副議長は教育次世代委員長、議会運営委員会副委員長、予算決算委員会副委員長などを歴任した。
 選考委員会はゴールデンウィーク前の4月26日に初会合を開き、正式にスタート。昨年、「選考委員長(与党自民団長)が自らを議長に指名するのは筋論からおかしい」と慣例を打破したため、当初から杉浦弘隆議員の議長は確実視されていたものの、最大の関心は副議長人事。役職未経験の4期の自民加藤昭孝議員か、民主庄司議員が就くのか。
 「申し合わせで任期1年の役員改選だから、当選回数、年齢による年功序列で機会を与えるべき」という考えに立ち、加藤議員の声もあったことは確か。しかし、選考委員会の大方の考えは当初から「議席数の割合から4年に1度は責務として民主にやってもらうのが筋。今回は巷間言われている議員定数問題は関係ない」と自民幹部。早くから「副議長に庄司を」と鮮明に打ち出していた民主の山内議員は「新代表の吉野博子議員が自民とよくすり合わせ、調整してくれた。九州の視察も1人繰り上げ動いてくれた」と胸をなでおろす。
 その一方で民主は今秋にも議論が始まると言われる定数問題で握ったと言われることを最も嫌がる。
 「それはこれ、あれはあれ。この問題に関しては明確に方針を打ち出し、自民とも正々堂々と議論するつもり」ときっぱり。
 臨時会の議長選では総数45人中杉浦弘高議員が42票、大村義則議員(共産)2票、無効1票だったのに対して、副議長選では庄司議員41票、根元美春議員(共産)2票だったが、無効が2票だった。「人事に不満を持つ加藤氏が白票を投じたに違いない」とみる向きは強い。加藤議員が不満分子としてますます孤立しそう。
【後藤真一】


みよし市議会 議長に近藤鋓男氏
申合せ任期満了に伴い正副議長などの役職を改選するみよし市議会(定数20人)臨時会が14日開かれ、新議長に近藤鋓男議員、副議長に青木敏郎議員(いずれも新世紀の会、2期)が選出された。全議員による投票の末、決まった。
 議長選は町時代も含め初のくじ引きとなった。近藤鋓男議員が10票、近藤義広議員(みよし未来の会、3期)が10票を獲得したが、会派間の調整がまとまらなかったのが要因。副議長は青木議員が14票を集めた。
20130516miyosigiin.jpg(写真右・近藤鋓男議員/左・青木敏郎議員)
得票同数 初のくじ引き
近藤議長は1944年生まれ。07年三好町議に初当選後、文教厚生委員会副委員長や広報特別委員会委員長などを歴任。昨年からは副議長を務めていた。一方、青木副議長は50年生まれ。07年に同町議となり、総務協働委員会委員長などを歴任した。
 会派構成は新世紀の会8人、みよし未来の会6人、公明2人、その他会派4人。議長の任期は慣例で2年、副議長は1年。

 「このままいけば調整は難しい」‐。改選1週間前に「未来」の議員がポツリとつぶやいた。会派間の調整が上手くいっていない様子は投票結果に現れた。
 正副議長は議員投票で決まるものの、事前に会派間で話し合いをしながら調整するのが通例。過去に例がないほど票が割れた今議長選の要因は「団長としての仕事が評価されていない」と内々での議長条件を満たしながら1人会派内の選考から外された「新世紀」の元団長・日置孝彦議員の脱会から。「仮に議長候補から外れるにしても説明や労いもない。他ポストの人選にしても団長としての意見が反映されなかった」(日置議員)。配慮に欠ける人選が他会派へも飛び火した格好だ。
 特に不信感を露わにしたのが第2勢力の「未来」。「正副議長などの人事は押し引きのバランスが大事。協力は必要だが、他の重要ポストを含め新世紀から提案された人事案はこちらの意向を汲み取る気がないのではと疑ったほど」とある議員は語気を強める。中には「今秋の市長選への布石では」と勘ぐった議員もいたという。
 その後歩み寄る場は持たれなかったようで、未来の会は近藤義広議員を議長に推すことを決定。水面下で諸派への協力を求めた。
 これに対し、諸派の議員たちは「過去2年間議会改革がされていない。今改選がきっかけになれば」と相乗りを了承。当初は議長を狙い精力的に動いていた日置議員も改選前日になって態度を一転、未来の会の説得を受け入れた。
 くじ引きで議長が決まるのは町議会時代を含め初という。「未来」のある議員は「くじ引きになったことに意味がある。この結果を厳重に受けとめてほしい」と強調。「新世紀」の議員は「副議長を他会派へ譲る案もあった。調整不足は否めない」と振り返る。当初噂されたように近藤鋓男議員でまとまったものの、会派間でしこりが残ったのも事実。今後の議員の身の振り方が注目される。
【九郎田宏之】


小水力発電時代始まる
旭地区で今夏スタート 県、市も近く構想示す
 豊田市旭八幡町(旭地区)で水車を建設するなどの活動をしている「水車の里つくば」(鈴木禎一代表、会員7人)は同所に小水力発電を設置することを2013年度の旭町「わくわく事業」の一つとして提言、今月中にも豊田市に認められれば、今夏にも完成させる。
20130516小水力発電1
愛知県は日本一高いポテンシャル
 同会は10年ほど前、同町の蕨野川に昔あった水車小屋を再現し、精米などに活用しているが、その脇に小水力発電を建設することを計画した。
 岐阜県などに設置した経験のある愛知・甚目寺町の技術者のアドバイスを受けるなどして240㍗の小水力発電の建設を今年度の「わくわく事業」の一つとして提案した。発電機、充電設備、制御器や導水路の費用は約90万円。
 近くで製材所を営む鈴木さんの話によると、同町内にも昔は小水力発電設備はあったという。
 水は四〇〇㍍上流の稲田用の水路を農家の人の許可を得て、田植えなど必要な時期を除いて活用させてもらうという。
 電力は住宅数戸分に満たない程度で、水車内の照明、近くのイノシシ撃退用の電柵、バッテリー充電用などに使用。主に水車とセットで小中学生への教育に使う見込み。
 愛知県は農業用水の総延長が日本一長く、県は調査した結果、一定の小水力発電の適地として147カ所を挙げた。豊田地区では小水力としては最大の1000㌔㍗の羽布ダムのほか旭地区敷島で獣害防止の電柵用の10㍗未満の小水力発電の設置を進めている。
 一方で昨年8月、土地改良区関係者などで構成する「農業用水小水力発電推進協議会」を発足させた。農地計画課では「現在14カ所で整備を進めており、今年度中にマスタープランを制定したい」と話している。
 農業用水の活用でネックとなる水利権問題について河川法の関係でこれまでは国(国交省)の許可が必要だったが、今年4月から県の判断で可能になるなど、簡素化が進んでいる。
 環境モデル都市の指定を受けている豊田市では再生可能エネルギーの割合を11年度21%を30年度に30%に増やす目標を掲げており、今後中山間地などで小水力発電を増やす意向。稲武地区・大井平公園の農業用水を利用した2 ㌔㍗程度の小水力発電を設置する。
 さらに今後、市は豊田高専(栄生町)とタイアップし太陽光なども含め、再生可能エネルギーの活用と防災、地域活性化も含めた適地の調査・設置を5年計画で行う方針。
 関係者は「設備を据え付けるだけでなく、稼動後、ゴミなどで水がせき止められないようバイパス水路をつけたり、住民の維持管理も必要」と警戒する。
 いずれにしろ小水力発電時代の幕開けは目前だ。
【鬼頭直基】


ビル管理業「メンテック」 ミミズの糞で肥料
食品加工工場の廃棄物を餌に リサイクル事業参画
20130516メンテック1
 食品加工工場から回収したサラダの廃棄物を破砕処理し、ミミズに食べさせることで上質なフン肥料を作る事業にビル管理業メンテック(若宮町)が力を入れている。肥料は化石燃料などを使わないため二酸化炭素の輩出がなく、環境保全にも効果的。同社では「さまざまな農業従事者と連携強化を図りたい」と話している。
20130516メンテック2
 豊田市高野町(下山地区)にある同社のリサイクル事業所「ECO FARM三河高原」。標高500㍍の山あい約1200坪の敷地内でシマミミズを養殖する。平均1・8㌧の木箱を300個設置。生ゴミからつくった床土中には各3000匹ほどが生息する。
 同事業は体調不良により廃業危機にあった個人事業主から引き継いだ。「肥料を使って野菜を栽培してもらいリサイクルを繰り返すのがねらい。利益よりも循環型リサイクル社会実現のためパイロット事業的に始めた」(同社)。09年に産廃中間処理業の認可を得て、本格参入。規模も当初の3倍にした。
 餌になる生ゴミは瀬戸市の食品加工工場から日に2㌧弱回収。ミミズは歯を持たない上、体内の分泌液で栄養を吸収するため細かく砕く必要があり、半分はもみ殻やおが粉などと混ぜて床土とし、残りを餌にする。月に1度、1箱につき約100㌔与えると約2年で箱内がフンで一杯になるという。
 特に床内の温度と水分量に注意を払う。木製の養殖箱は通気性や水はけを考慮。加えて常に職員3人を配置し、急激な温度上昇でミミズが茹で上がったり、脱走しないよう生育環境の保全を徹底している。
 同所の管理を主に任されている松村礼美さん(29)は業務に就いて8年目だが、「ミミズの機嫌をとるのが最も難しい。手をかけ過ぎても、ほったらかしでもダメ。大事なのはバランス」と試行錯誤の日々を送る。
 フン肥料は現在、JAあいち豊田グリーンセンターに袋詰めして出荷。さらさらした顆粒状の肥料は土壌の保水性や通気性を高めるほか、根付きがよくなるため葉物の栽培に適しているという。
 今年度から新たに肥料を猿投農林高に提供し、キャベツを栽培してもらう予定。収穫物を食品加工工場に出荷することで市内の循環型リサイクルを強化する考えだ。
 長期的には果樹農家などにも提供する計画で、同社の神谷芳之専務は「障がい施設などで加工品を製造し、地元のスーパーや菓子店などで販売してもらえたら」と話す。
【九郎田宏之】


※その他記事については紙面にてご覧ください。

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豊田 わが街わが人~若者~

空間重視 1人限定の予約制
今年1月に美容院開業 宇野宏明さん
20130509わが街わが人
 今年1月13日に豊田市中心部・月見町に開店したHair Works「koraku」のスタイリスト宇野宏明さん(35)。1人限定の予約制ヘアーサロンだ。宇野さんは「カットのデザインやファッションも大事かもしれないが、おじいちゃんおばあちゃん、忙しいサラリーマンや子育て中の主婦などが1人きりになれる、ゆっくりしたいと思える場所にしたかった。非日常を感じてもらう空間を目指した」と笑う。
 椅子も鏡も1つ。他のスタッフもいない。来客一人ひとりを大切にしている。「人の目が気にならず、お客さんが内面を見せてくれる。カットなど希望も聞きやすい」とメリットを語る。
 客層は男女半々。お年寄りから子どもまでと幅広い。「トレンドを追いかけるのではなく、地元に根付いた店を目指している」と宇野さん。現在の1日の来客数は平均4、5人。「いまは美容院も競争が厳しい。1人なので大勢はやってあげられないが、もう少しお客さんを増やしたい」と話す。
 美容師を志した動機は「就職氷河期で手に職をという時代。会社の1部ではなく自分が商品として成り立つ職人、それに憧れた」と話す。名古屋市の専門学校の理容科を卒業後、天白区のヘアーサロン「虹の丘」で15年間勤め、働きながら中部美容専門学校の通信課程で資格を取得。美容師の仕事は「お客さんに喜んでもらえ毎日やりがいがある。結婚式や入学式など節目に来てくれると、人生の脇役として参加していると感じる」としみじみと語る。
 今年、実家のビジネスホテル「小樂」に戻り、一角に開業した。「親も年をとってきたのでホテルの仕事を手伝いながらやっている」と笑う。ホテル客の朝食を作るのは彼の仕事。団体客などで忙しい時には客室掃除もする。美容院で着付けの予約が入った時には専任の先生を呼び、ホテルの空き部屋を使用する。
 今後の夢は2つある。一つは、3代目としてホテルを守ること。もう一つはホテルの空き部屋や空き時間を活用し生け花教室や整体、塾などの個室の専門店を入れること。「美容院とホテルを兼業していきたい」。
 心地良い時間がゆっくり流れる。
【瓜生佐由紀】

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新三河タイムス第4478号(2013/05/09発行)

豊田市議会 14日臨時会 副議長巡り自・民綱引き
議長は杉浦弘高氏有力
 申し合わせ任期1年に伴い会期1日で豊田市議会の役職を改選する14日の市議会5月臨時会に向け、8人の選考委員会を中心に話し合いが本格化しているが、例年のことだが、この時期は流動的な状況。昨年、「選考委員長(団長)が自らを議長に指名するのはおかしい」と慣例を打破したため、議長は杉浦弘高議員の就任が確実視されているものの、副議長ポストは依然不透明な状況。圧倒的な議員数をたてに最大与党自民クラブ(都築繁雄団長)が独占するか、あるいは市議選改選2年前で定数問題への議論がクローズアップされる中、再び市民フォーラム(庄司章代表)に譲るのか。政治的な駆け引きもあり、さまざま意見が飛び交う。
20130509giin.jpg(写真左・杉浦昇副議長/右・梅村憲夫議長)
終盤まで調整続く
 今年の副議長ポストは今年秋にも設置が予想される特別委員会で議論される「定数問題」が大きく影響するとの声は強い。
 4年前は市議会役員改選で衆院議員に転じた自民の八木哲也議員が議長で、民主の山内健二議員が副議長を務めた。ある意味、定数問題をにらんでの政治的配慮から民主に1枠譲った人事だったが、「定数問題を議論する中で民主からは合併町村を軽んじるように定数36人といった大幅な定数削減を求める意見が出てきた。組合と民主市議との意見の相違が垣間見られる場面もあって信頼関係を壊された。今回も同様の意見が出かねない」(元古参議員)。
 一方、「真剣な議論の中でさまざまな意見が出るのはつきもの。生みの苦しみで最終的に定数46人で落ち着いたのも、ああいった政治的配慮があったからこそ」(元古参議員)
とする意見もあり、最大与党自民クラブ(都築繁雄団長)の4役を中心に、議長経験のある長老議員や引退した元古参議員などとの根回しを繰り返している。しかしながら6日時点で「自民から正式に人事の件で話はない」(民主・山内健二議員)
 選考委員会は議員団4役と正副議長。そして団長指名の2人は「8人中倉知・三浦派で半々。都築団長の政治的配慮が見られ」(元古参議員)、議長・団長経験者の松井正衛議員(4期)と牛田朝見議員(2期)で決まった。公平な人員による公式な選考委員会も残り13、14日とわずかになった。
【後藤真一】


アユの遡上ピーク 矢作川過去3年で最多量
平和小児童が見学 川上りにビックリ
20130509あゆ
 豊田市内を流れる矢作川で春の風物詩である天然アユの遡上がピークを迎えている。これに合わせ11日、アユ漁が解禁される。
 遡上調査は市矢作川研究所(柴田一美所長)とアユの釣り人や愛好家らでつくる「矢作川天然アユ調査会」(会員70人、新見克也会長)が収穫量などを推定するため、1998年から実施。河口から約35㌔の明治用水頭首工左岸(水源町)にある魚道で24時間、計測している。
 以前は調査員が計数機を使い目測計測していたが、3年前から同研究所と専門機関が共同開発した自動計数を導入。カメラ撮影した画像をパソコン上の特殊なソフトで数える仕組みで、正確な数を把握できる上、今年から遠隔操作も可能になった。
 同研究所によると、3月30日にまとまった遡上(359尾)を初確認。2日現在、計約40万尾を計測。体長は平均7㌢ほどで、大きいものだと10㌢を超えるという。山本敏哉主任研究員は今年のペースは例年に比べ若干早いと説明。加えて「雨で増水した後は遡上量が極端に増加するが、全体でも過去3年と比較して極めて多い」と傾向を示す。
 また、1日には矢作川の生物に興味を持ってもらおうと、地元平和小学校の4年生63人を初めて調査地へ招いた。
 研究所と調査会メンバーの説明の下、子どもたちは身を乗り出すように遡上するアユを観察したり、その様子をスケッチブックに描いたりした。熱心に質問していた土井瑞貴君(9)は「アユは食べたことはあるけど、川を上ることは知らなかった」と感想を話した。
 明治用水頭首工左岸魚道では26日までアユの遡上が見学できる。平日13‐15時。土日祝10‐15時。
 なお毎年五月の第二土曜を「矢作川の日」として市民による川づくりを考える矢作川「川会議」が11日、古鼡水辺公園で開かれる。
【九郎田宏之】


若葉茂る八十八夜 新茶摘みの季節到来
姉妹都市・英国ダービーシャー 5月のフェスでPR
 新茶を摘み取る行事「八十八夜」(5月2日)を前に豊田市豊栄町の石川哲雄さん(65)の茶園でこのほど、新茶の手もみ講習会が開催された。市内の茶栽培農家でつくる「豊田市茶業組合」(山内祥正組合長、組合員26人)が企画。一番茶の茶摘みは10日ごろから本格化し、6月上旬まで続く。これから新茶の収穫作業が本格化し、いよいよ「とよた茶」のシーズンが始まる。
20130509新茶
 同組合によると、同市では上郷・高橋・下山・藤岡地区の約38㌶のほ場で茶が栽培され、生葉収穫量は約320㌧で、その8、9割が抹茶の原料となる「てん茶」となっている。
 講習会は製茶技術の基本である手もみ技術の習得と、組合員同士の情報交換、新茶の季節の到来を消費者にPRしようと、毎年摘み取り作業が始まるこの時期に開催されている。
 組合員らは焙炉(ほうろ)と呼ばれる加塩された台の上に蒸した茶葉を広げると、交互に手でもみながら、若い組合員らに技術を指導し茶の栽培について情報交換した。
 手もみ体験では組合員が「お茶を転がしながらもんでください」などと説明し、太田稔彦市長をはじめ来賓が1人ずつ体験。手もみの開始と共に製茶工場の中はお茶のいい香りが漂った。
 昨年度の品評会で農林水産大臣賞を受賞した石川龍樹さん(34)=豊栄町=によると「豊田のお茶は規模は小さいが、高品質が売り。外観や香気、水色滋味(甘み、渋味、苦味、旨味の調和)の大きく4つの質が高いほど高品質のお茶とされている。質のいいお茶をつくるため組合員で団結して励んでいる」と話した。
 山内組合長は「今年はゆっくりと新芽が育ち、養分をたくさん吸収し、味がいいお茶ができた。店頭などで豊田のお茶を見かけたら手にとって見てほしい」と話した。
 太田市長は「5月に姉妹都市である英国ダービーシャーで開かれるダービーシャー・フード&ドリンクフェスティバルに豊田市として初めて参加する。その中で特産品としてお茶を提供する予定。ダービーシャーの人にも豊田のお茶の価値に気づいていただき、同時に地元豊田市でも地産地消のシンボルとして積極的に応援していきたい」と話した。
 同組合によると、今年の新芽の生育は3月末ごろに霜注意報が何度も出るなど生育が心配されたが、組合員による巡回や温度管理で例年通りの生育となっている。
【後藤真一】


ゆるキャラ初披露 藤岡で「ふじまつり」
20130509ゆるきゃら
 豊田市御作町の藤の名所「ふじの回廊」で3日、マスコットキャラクター「ふじっこふーちゃん」の着ぐるみの完成披露があった。黒米を原料に使用し内側が薄紫色の「ふうちゃんパン」も販売され、子ども連れらが米粉ならではのモチモチとした食感を楽しんだ。
 フジは旧藤岡町の花に指定され、現在も同地区のシンボル。藤岡観光協会(阿垣剛史会長、会員99人)による「ふじまつり」は6日まで3日間あり、棒の手の披露やウォーキング大会、ご当地アイドル「Star☆T」や地元バンドのライブが盛り上げた。
【後藤真一】


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祝竣工衣ヶ原病院改築

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新三河タイムス第4477号(2013/05/02発行)

豊田市議会役員改選 加藤昭孝氏の処遇カギ
定数問題調整役で梅村氏?!
 
 豊田市議会の役職を改選する14日の市議会5月臨時会に向け、議員らの話し合いが本格化。例年、最大与党自民クラブ(都築繁雄団長)を中心に前日まで議長経験のある古参議員や引退した元長老議員などとの根回しを繰り返しつつ選考されるが、今年は議長は杉浦弘高議員でほぼ確定。副議長も4期ながら倉知・三浦県議の両派閥に属さず役員未経験の加藤昭孝議員で収まれば、スンナリいきそうだが、市民フォーラムも「庄司章代表を」との声もあり、最後まで意見がもつれそう。
20130502giin.jpg(写真左・杉浦弘高氏/右・加藤昭孝氏)
民主がポスト要求か
 臨時会では会期1日で正副議長と議会選出の監査委員、さらに常任、特別委員会の正副委員長など議会構成を一新するが、人事権を握る与党自民クラブ(都築繁雄団長‐近藤光良幹事長)の団長、幹事長、総務会長、政調会長の4役をはじめ、部会構成も同様に変わる。
 選考委員会は議員団4役と正副議長。そして団長指名の2人のうち議長・団長経験者の松井正衛議員(4期)と牛田朝見議員(2期)で決まった。ゴールデンウィーク前の26日を皮切りに7、13、14日に開かれる。
 臨時会では自民内、市民との調整の末、再生可能エネルギー条例制定と議会活性化特別委員会の設置がほぼ決定の見通し。当然議会活性会員課では2年後の改選期を控え、定数問題も議論される。前回は中根大議員を委員長に最終的には合併町村の意見をどうくむか、地域会議が成熟していないことなどを理由に定数46人で落ち着いたが、市民フォーラムの提案でから「次回に定数問題の議論を盛り込む」との一言を入れた。
 議会活性化を熱心に説く梅村議長だが、多数派を占める3期の中で団長未経験。だが前回の中根議員同様に定数問題では他の会派との意見調整など重要な役割を担う。公明・共産は死活問題なだけに当然反対の姿勢。調整役として3期で最高齢の梅村議員が委員長に就くのか。注目される。
 また、派閥に属さない加藤昭孝議員の処遇がカギを占める。「サッカー場建設反対や自民と民主で同会派はおかしい」と自民会派を離脱したために悲哀を受け続けてきた加茂三樹雄議員が一昨年副議長に就いたが、この時期で加藤氏を副議長で収めるのか。加茂議員が5期目で副議長に就いたように「次期市議選を経てやらせるべき」との声も根強く、いまだ不透明。「役員四役はやらせたくない。(次回定数削減となれば当選が危うい)合併町村選出議員も控えている」との声も大きい。
 市民フォーラムの庄司代表の副議長就任の声も政治バランスを考えれば、当然とする自民側の声もある。会派に属する議員数の割合からすれば、任期4年間のうち市民フォーラムが「副場長ポスト」を要求しても何ら不思議ではない。
 河合芳弘議員、梅村憲夫議員と三浦派が2年連続で議長。その前は倉知派が2年続いたように、かつてのような派閥間の激しい闘争、あつれきは消えつつある。日ごろの人間関係や候補者に対する考え方の違いや相性、年齢などを勘案すると自ずと議長ポストは導き出される。
【後藤真一】


エコフルタウン開業1年
今月中にも地産地消レストラン 水素ステーションなどOPEN

魅力増えて再デビュー 10カ月余2万2000人来場
 環境モデル都市・豊田市の“ショーケース”として市民に最新のエコ技術、低炭素ライフスタイルなどを紹介する「エコフルタウン」(元城町)が昨年5月18日オープンして約1年。3月末までの来場者は約2万2000人で同市は「予想より7000人多い」と評価し、今月中にも地産地消レストランなど第2弾施設が開業予定。担当する環境モデル都市推進課は「さらに親しみやすくなり充実する」と話すが、日進月歩の環境技術、生活レベルとのギャップなど課題も挙げる。
20130502エコ・レストラン
 エコフルタウンの正式名は「豊田市低炭素社会モデル地区」。2009年1月、国から他の6自治体とともに「環境モデル都市」の指定を受けた市が環境技術の開発・普及のためのフィールド提供として1・55㌶を11年度から10年間年間5000万円でJA豊田(西町、柴田文志代表理事組合長)から借り受け、第1期分として0・7㌶に市の取り組み、先進環境技術を展示するパビリオン、スマートハウス、緑化・特殊舗装などを設置し、昨年5月18日、オープンした。
 インフラやパビリオンを除き、各施設は出展企業が建設・運営する方式で1期分のスマートハウスはトヨタホーム(エコ機器43社参加)が出展。
 パビリオンには中央に置かれたバスの画面に環境施策などが映像で紹介。壁側にクイズコーナーや空から市内を眺める映像コーナー、各企業の取り組みの紹介を展示。
 3月末までの来場者2万2000人のうち7割が企業・行政・各種団体など380団体。残り3割が一般市民。海外からの視察は中国、韓国はじめ西欧、アラブ諸国まで約60カ国にのぼった。
 その後建設された①地産地消レストラン(水島建設、ナクア)、②水素ステーション(東邦ガス、岩谷産業)③マルチモービルステーション(トヨタ自動車、ヤマハ発動機)がほぼ完成し、早ければ5月中に稼働する施設も。
 ①は地元材を使い建設(一部市負担)された客席約50の地元農作物を使ったレストランカフェ②は次世代自動車の燃料電池車への水素ガス供給や燃料電池のPR施設。県内では中部空港内に次ぎ2カ所目③は1人乗りミニ自動車や電動バイク、アシスト自転車各5台を設置し、タウン内ばかりでなく周辺との交通手段として貸し出す。
 いずれもほぼ完成し、内装整備など調整中で間もなく稼働。「エコライフの『見える化』が進み、実感できる施設になり面白さも増すはず」と期待されている。
 なお13年度事業として第2期区域(0・85㌶)の整備を進めるが、内容は北側の中央広場とその東側のスマートハウス設置。3軒の予定だが、夏にも公募し、秋着工、年度内完成を目指す。
 「既設とは異なる地熱利用など中山間地タイプのものも出展させたい」と環境モデル都市推進課。
 また「社会実験や先進技術の展示場も兼ね、時代の変化に遅れないよう工夫や対応力も必要」と話している。
【鬼頭直基】


豊田東高生と意見交換 SI豊田
「日本の心」題に作文発表 最優秀者 フォーラム招く
 専門職や経営者の女性でつくる国際奉仕団体、国際ソロプチミスト豊田(村山明子会長、会員35人)は26日、名鉄トヨタホテルで豊田東高校JRC部の生徒と意見交換を行った。「日本の心」をテーマに生徒が作成した作文が発表され、最優秀賞受賞者は7月に京都である国際ソロプチミストユースフォーラムに招き、全国各地の高校生と交流を深める。SI豊田は2004年に同校をスポンサークラブに指定して以降、支援を続けている。
20130502ソロプチ
 ユースフォーラムは、女子高生が未来のリーダーとして育つため、自分の意見を言い、他人の意見にも耳を傾けることで友情を深めようと1999年から日本中央リジョン独自の重要プログラムとして行われ、8回目の今年は7月24‐25日の2日間、京都国際会館で開催される。 
 意見交換会では村山会長が「震災時に日本人が示した日本人の心や絆が世界から称賛された。今を生きる若者の力を改めて認識したい」とあいさつ。この春着任したばかりの山本校長は「地域への奉仕活動に対して日ごろから支援いただきありがたい」と感謝の言葉を述べた。
 「日本人の心」をテーマとした作文発表では、マナーの良さや他人を気遣う思いやりを話す一方、周囲の目を気にするあまり自分の意見が言えなかったり電車で高齢者に譲れなかったりするとして「積極的に行動したい」などと話した。
 中でも日本人の父、フィリピン人の母を持つ来日3年目の男子生徒は、穏やかで礼儀正しく親切だと長所を強調する一方、愛国心のなさを嘆き、「国を愛することが差別主義者と見られることが不思議」と感想を述べた。
 最後に村山会長は「思うだけでなく行動するのがJRC部の皆さん。震災から2年が経過したが、いまだに仮設住宅で暮らす人々がどのような生活を送っているのか思い起こし、背負って立つ気持ちで支援を続けてほしい」と話した。
 SI豊田は、女学校の歴史を汲み、07年に共学になるまで県内で唯一最後まで残った公立女子高だった同校の中でボランティア活動の中心的役割を担っているJRC部ををSクラブとして指定。同部は昨年度、中心市街地でのふれあいフェスタ、豊田スタジアムでの産業フェスタなどのイベントや、福祉施設などでボランティア活動を積極的に展開し、同団体から寄付を受けた10万円はボランティアで使うバルーンや途上国でのワクチンに活用されるエコキャップの送料などに充てられた。
【後藤真一】


市民に緑化意識 ガーデニングフェス
G-1グランプリ 最優秀賞志賀造園

20130502志賀造園JPG
 豊田スタジアム(千石町)であった「とよたガーデニングフェスタ」の目玉イベントとして29日に開催された「G(ガーデン)‐1グランプリ」で、市内の造園業者の中から志賀造園が最優秀賞にあたる「グッドデザイン賞」に輝いた。
 グランプリには市内の造園業者が出店。限られたスペースの中で、地元の素材などを使いながら、技術を駆使し、自然の庭を意識したり、芸術性を全面に出した作品などが出展された。2位のグッドユーモア賞には萬木園、3位のグッドアイデア賞には丹羽造園が輝いた。
20130502丹羽造園
 フェスタは、豊田市の緑化啓発計画「花やか豊田プラン」に基づき、市民に緑化への意識を高めてもらおうと市アーバングリーン協会、豊田造園業組合、豊田商工会議所、トヨタ自動車などでつくる実行委員会(板倉重治実行委員長)が27日から3日間にわたって開催。いずれの日も好天に恵まれ、市内外から家族連れやガーデニング愛好家らが多数訪れた。
 イベントでは、講座で学んだ苗木をもらえたり、会場内で石積みを制作して庭作りを行う園芸講座をはじめ、ハンギングバスケットや寄せ植え鉢などの分野ごとに愛好家の腕を競うコンテナガーデンコンテスト、個人宅のガーデニング愛好家の庭を巡る見学ツアー、園芸に関するチャリティーオークションなど多彩なイベントが開催された。また、豊田のご当地アイドル「Star☆T」、東日本大震災復興支援助成グループ「SWT+」なども登場し、イベントを盛り上げた。
【後藤真一】


松平高 硬式野球部女子部員 全国大会出場 夢広がる
志賀の太田さん 東山の堀さん 「魅力は力を合わせ一喜一憂できる」
 豊田市鵜ヶ瀬町の松平高校(阿知和聖二校長)硬式野球部の女子部員2人が愛知県連合チームとして全国大会に出場した。3月27日から31日までスポーツピアいちじま(兵庫県丹波市)で行われ、全国の女子野球の強豪校11校が参加、熱戦を繰り広げた。いずれも「野球を楽しむことができた」と笑顔で語る。
20130502硬式野球女子部員
 出場したのは、3年太田つかささん(17)=志賀町=と2年の堀綾佳さん(16)=東山町の2人。毎日の厳しい練習が物語るように日焼けした肌がまぶしい。
 現在野球部員は全16人と少ないが、その中で髪の長い2人の存在は目立つ。古くから部員数が少ないことで知られる同校の野球部だが、普段は男子部員と同じ練習メニューをこなしている。「男子はとにかく打球が強いし速いし、体力的についていくのが大変」といずれも口をそろえる。それでも、楽しそうだ。
 太田さんの普段のポジションはセカンドだが、連合チームではショート、堀さんは普段ショートだが、連合チームではピッチャーとして出場した。試合の結果は惜しくも2回戦で敗れてしまったものの、堀さんは「初めて公式戦に出場してとても楽しかったし、野球を楽しめた。いつも練習している仲間ではない人たちと短期間に練習して試合に出られてよかった」。太田さんは「学校の部活とは違うポジションで出場させてもらい、とてもいい経験になった」と充実感たっぷりに語る。
 太田さんは小学校の時に少年野球を始め、中学ではソフトボール部に所属。「もともと高校では部活に入る予定はなかったが、先輩が熱心に誘ってくれた」。1年の担任教諭が野球部の顧問だったことから「相談したらすんなり入部していいと言われ、野球部に入った」と話す。太田さんが同校初の女子野球部員だ。
 1年後輩の堀さんは初めマネージャーとして野球部に所属していたが、太田さん同様、中学の時にソフトボールをやっていた。「高校にソフトボール部がなく、マネージャーになったが、見ているだけではつまらなくなり、やりたくなった」と太田さんに続いた。
 とにかく2人とも「野球が好き」。「野球を通して仲間と団結したり、みんなで一つのプレーに喜んだり悲しんだりするのが楽しいし、自分が活躍できると嬉しい」と堀さん。太田さんは「やりがいがある。一人ではできないスポーツなので、みんなで力を合わせてプレーするところが魅力」とそれぞれ熱く語る。
 太田さんは「プロになりたい。女子プロの試験を受けようと思っている。受かればずっと野球をやっていく」と将来の夢を語る。
 遠くない将来、プロ野球選手になった彼女のプレーが見られるかもしれない。
【瓜生佐由紀】


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