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新三河タイムス社

愛知県豊田市にある新聞社。豊田市、みよし市の情報を発信。

イベントガイド(2013/06/27本誌掲載分)

◇「みんなで歌おう懐かしい歌を~歌の昭和史」
豊田市能楽堂(西町)で7月2日、16日、9月10日、24日の4回シリーズ。童謡から歌謡曲まで昭和の歌にまつわる秘話を交えながら懐かしい歌をオリジナル音源に合わせ歌う。14時開演。全自由各回1000円、4回通しで3500円(学生半額)。同館連絡先35―8200

◇「メンズクッキング 飲める大人の料理講座」
とよた男女共同参画センター(小坂本町)で20日。ビールに合う簡単おつまみ4種類を作りノンアルコールビールと一緒に食べる。10時―12時半。市内在住在勤在学の20歳以上の男性18人を募集(多数の場合は抽選)。参加費は材料費込で1200円。6月30日締め切り。要予約有料で託児有。同センター連絡先31―7780

◇「夏休み 4泊5日の長期キャンプ!」
市総合野外センター(坂上町)で8月6―10日。冒険、バイキング、沢登り、野外炊事、テント泊、記念品作りなど。市内在住の小学5年から中学3年までの男女各18人(多数の場合抽選)。材料費、食事代込み参加費10000円。申し込みは29日17時までに同センター連絡先58―1388

◇「とよたハウジングガーデン催事」
秋葉町のとよたハウジングガーデンで29、30日。29日は親子カラーセラピー、30日はちょもお姉さんとのバラエティショーと住まいでづくり相談会。同施設連絡先37―7588

◇「TIA ナショナルデー スウェーデン」
とよたグローバルサロン(小坂本町)で30日。スエーデン出身の現役学生マルクス・区リングボルク氏が母国の歴史や文化、政治、経済のしくみについて語る。14―15時。参加費無料。申し込み不要。TIA連絡先33―5931

◇「学びま専科 リーダーになった時のヒント集」
市福祉センター(錦町)で29日。活動から得たさまざまなヒントを紹介しながら話し合う。参加費800円。定員20人(子連可)。フリースペースK連絡先32―0105

◇「一坪ショップ」
三好丘あおばの三井アーツで29日。ビーズアクセサリー、エコクラフトの手作り品などの展示販売。10―12時。同施設?0561―36―6323

◇「歌謡シンガーソングライター ユージンライブ」
刈谷ハイウエイオアシス(刈谷市東堺町)で30日。豊田市深見町の元学校教諭、鎌田雄二さん(ユージン)が演奏。13時―17時。同施設連絡先0566―35―0211

◇「紙縁 和紙との出愛~今、この時」
名古屋市熱田区の「紙の温度ギャラリー」で7月13日まで。螺沢智子さん=豊田市加納町=が和紙の可能性を「日用の美」をテーマにし製作した作品を展示。日曜定休。9時半―17時半。同施設連絡先052―671―2110


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20130627モントトさん




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新三河タイムス第4485号(2013/06/27発行)

愛知みずほ大撤退 跡地活用策見い出せず
豊田市「経済的影響少ない」
 来年3月までに撤退する学校法人・瀬木学園が運営する愛知みずほ大学(名古屋市瑞穂区、瀬木和子理事長)豊田学舎(平戸橋町)の跡地利用について豊田市は「市街地調整区域であることや、市の土地利用方針を踏まえ、適切な形で土地利用されるよう大学側からの協議には応じたい」と述べ、現時点では未定であるとした。豊田市議会6月定例会で木本文也議員の質問に答えた。市では「学生数164人と少人数で撤退に伴う経済的影響は少ない」と判断している。
20130627kimoto.jpg(写真:木本文也議員)
 同大は1993年開校、平戸橋町の約7万平方㍍の敷地に2棟の講義棟、体育館、図書館、グランド、テニスコートなどを備えた「豊田キャンパス」(人間科学部、定員100人)として設置。
 当初は順調だったが、少子化の影響などでここ数年は定員を割り、赤字も数億円にのぼり、10年8月に学園理事会で経営改善検討委員会の設置を決め、学外を含む関係者16委員が検討してきた。
 さらに同学園は法人が運営している学校全体の施設整備計画などについて検討するため12年2月に「施設等整備計画推進委員会」を設置。検討事項の中に豊田学舎の取り扱いや、移転した場合の跡地の活用策も含まれていたことから、法人からの要請に基づき、市も参加。「跡地活用案に対し、この地域に関する土地利用規制や市としての土地利用上の位置づけなどに基づき地元自治体としての意見を述べてきた」(同市)
 同大では12、13年度の学生募集で名古屋と豊田学舎のいずれれでも選択ができるシステムを取り入れたところ、2カ年とも名古屋を希望する学生が圧倒的だった。
 市としては広大な面積のため撤退後に放置されることで防災・防犯、自然環境上も好ましくないと認識。「今年度スタートした第7次総合計画の後期実践計画の事業を踏まえ市としても公共利用の可能性について検討は進めてきたが、有効な跡地活用策を見い出すに至らなかった」(同市)
 宅地開発の可能性については市街化を抑制する市街化調整区域であるため、都市計画法に基づく立地基準に適合しなければ開発を行うことはできないため、地区計画として都市計画することが求められる。現状未定なままのため市では「開発位置や面積、緑地などの具体的な土地利用計画を確認した上で市の『市街化調整区域内地区計画指針』に照らし合わせた上で可否について判断したい」との見解を示した。
 豊田市内では20年前の93年には団塊世代の増加で大学7校があったが、98年度には愛知学泉女子短大が撤退。その後、05年度には日赤豊田看護大が開校。12年度に桜花学園大の撤退で現在は6校。学生数は93年に1万3000人いた学生数も07年の1万7000人でピークを迎え、今年度は1万2400人まで減っている。
【後藤真一】


松平観光協会
元産業部長 協賛事業後押し

新会長に伊藤喜代司氏
20130627松平観光協会
 豊田市松平地区の旅館や商店などでつくる松平観光協会(会員45人)の新会長に元豊田市産業部長で現同市体育協会常務理事の伊藤喜代司氏(65)=石楠町=が就いた。19日に坂上町の「大澤館」であった第20回通常総会で決定した。任期は2年。元市幹部の伊藤氏の手腕に注目が集まる。
 会長交代は4年ぶり。これまで途中6年を除く14年間にわたって元豊田市議の中根大氏が務めていたが、昨年目標としていた事務所設立が実現したため、新陳代謝を図った。「常勤職員を1人配置しPR活動が飛躍的に拡大した。会長交代で組織の活性化も期待したい」(中根氏)
 総会には原田勇司市議や青木正道松平支所長らが来賓出席した。会員を前に伊藤会長は「形だけの協会ではなく、会員それぞれに恩恵があるよう努力したい」とあいさつ。実行委員会を中心に協賛依頼していた「天下祭」(2月)ほか、各事業を観光協会として後押しすると約束した。
 併せて今年度の事業計画と予算案も発表した。予算は昨年度並みの約490万円。うち市補助金は350万円。
 事業は例年通り金魚花火で知られる「巴川夏祭り」(8月11日)や「月見の会」(9月)を開催。同地最大の観光資源「松平郷」をはじめ、大滝渓谷や巴川、松平やななど自然環境を活かした新規事業を検討する。
 また、広報活動にも力を入れる。昨年度からインターネットを活用してイベント情報や観光地の状況をタイムリーに発信。6月現在のアクセス数は日に260件を超えるという。更に今年度からは新商品やセール案内など会員情報を掲載する予定。
 合併町村の観光施設を運営する会社トップには元市幹部が就いているが、観光に関連する産業部長OBは伊藤氏だけ。地元だけでなく各観光協会関係者からも熱い視線が注がれている。
【九郎田宏之】


竹之内元婦人バレー会長率いる
「豊中」初の全国 目指すは優勝

 「ママさんバレーボール大会」県予選で豊田市代表の「豊中」が初優勝。竹之内真知子監督は同市婦人バレーボール協会の元会長として全国へ何度も引率してきたが、監督としては初。「自分のチームが全国へという念願が叶った。頭は全国優勝しかない」と闘志をみなぎらせる。 20130627ママさんバレー
 創部39年目。市内各チームの混成のクラブチームで現メンバーになって9年目。豊田の中央をイメージして『豊中』と名付けた。「働く女性が多く、家庭と仕事の両立に励みながらPTAや地域づくりにも積極的にかかわるなど前向きな人たちが多い」と竹之内監督。
 西三河予選(刈谷市体育館)の4試合をいずれもストレート勝ちするなど圧倒的な力の差を見せつけて優勝した同チーム。県予選(2日、岡崎市体育館)準決勝でフルセットにもつれる苦戦をしながらも、決勝ではストレート勝ちし初優勝した。
 安井知栄主将(40)=小川町=は「優勝候補と言われ、相手チームは研究してきた。準決勝の豊橋のチームは前3人が170㌢以上。全国出場へのプレッシャーで体が動かなかった。だが我々の拾ってつなぐ粘りのバレーが出せれ、優勝できてうれしい」と喜ぶ。
 地元から家族も含め約70人が応援に駆けつけた。団長を筆頭にワンプレーごとにかける統率のとれた応援は全日本級。他にない応援で圧倒し、会場の雰囲気までつかんだ。「ホームでやっている感じで選手、関係者が一体となってつかんだ勝利。嬉しさを通り過ぎておかしくなりそう。覚えてない」と喜びを露わにする。
 竹ノ内さんだけでなく、安井さんにとっても初めて。日ごろは夫や子どもの協力で好きなバレーができていると感謝する。「以前別の東海予選で骨折し、本大会には出れなかった。初の全国、それも主将としてチームと喜びを分かち合うため必ず優勝旗を豊田の地に持って帰りたい」と意気込む。
 全国大会は8月2日から4日間の日程でさいたま市体育館で開かれる。
【後藤真一】


※その他記事については紙面にてご覧ください。


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イベントガイド(2013/06/20本紙掲載分)

◇「木葉会展」
豊田市民文化会館B展示室(小坂町)で23日まで。日本画家土屋雅裕氏に師事する三宅純子氏、生田喜子氏、井木紫人氏の3人の日本画グループ木葉会の6回目の展示会。土屋氏も賛助出品。10―18時(最終日は16時まで)。三宅氏連絡先45―8827

◇「とよたハウジングガーデン催事」
秋葉町のとよたハウジングガーデンで22、23日ちびっこ縁日、ふわふわキッズガーデンを開催。22日は「親子で作ろう!マイお箸」、23日は「リカちゃんと遊ぼう」「きらきら宝石すくい」「住まいづくり相談会」を実施。同会場連絡先37―7588

◇「みんなで和紙の七夕飾りを作ろう」
小原交流館(永太郎町)で23日。和紙の折紙や切紙細工、願ごとを書いた和紙短冊を七夕飾りに飾る。13時半―16時。同館連絡先65―3711

◇「文化対談 ヴァレリー・アファナシエフ&金剛永謹」
市能楽堂(西町)で22日。モスクワ生まれでパリを拠点に活躍するピアニスト、アファナシェフ氏が「なぜ能や日本文学に魅せられるのか」を能楽金剛流宗家の金剛永謹氏との対談で語る。17時半開演。全自由1000円(学生半額)。同館連絡先35―8200

◇「とき絵」
日南町のギャラリーあんず茶屋で28日まで。市内在住の篠田明美さんとその生徒の作品展。木綿の糸をほぐして作った立体手芸絵画「とき絵」、13点を展示。毎週日、月曜と25日が定休。10―18時。同施設連絡先33―0964。

◇「あじさいまつり」
みよし市三好丘桜のアトリエKeiで23日まで。絵画や寄せ植え、ステンドグラス、刺し子、トンボ玉、陶などのアジサイをテーマにした作品を展示販売。12―17時。同施設連絡先36―1431


※ツイッター配信済
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新三河タイムス第4484号(2013/06/20発行)

八木後援会16日誕生 次期衆院選へ基盤
 昨年12月の衆院選で愛知11区から立候補し復活比例当選した自民の八木哲也議員(前豊田市議)=高橋中、豊田西高、中央大理工学部卒=の後援会設立総会が16日昼、西町のJAあいち豊田ふれあいホールで行われ、後援会規約、組織、活動方針などを満場一致で決めた。八木代議士誕生から半年。平日は東京、週末は地元に帰り立って中央での状況を市議らを伴って訴える日々。日本一強固な労連票を持つ古本伸一郎衆院議員がいる中で次期衆院選での小選挙区での勝利に向けた体制づくりを構築すると共に、7月の参院選で立候補する元愛知県議酒井庸行氏(刈谷)も参加し「ねじれ解消には絶対に勝たなければならない」と気勢を上げた。
20130620八木さん
中学校単位で支部設立 参院選立候補者 酒井県議へエール
 八木議員の議員活動を応援しようと倉知俊彦県議が発起人代表となり、豊田、みよし市の関係者らに呼びかけ実現した。
 本来なら後援会設立後選挙に臨むものだが、突然の解散に選考もまとまらず、八木氏の決断から1週間で選挙戦に入った経緯からここまで遅れた。しかし同志の市議らから「1人で政治活動をするのは酷。早期に地盤を固めたい」との声が高まり、年明けから話し合いがもたれてきた。
 発起人には倉知県議をはじめ三浦孝司県議、柴田文志JAあいち豊田代表理事組合長、三宅英臣豊田商工会議所会頭、近田研歯科医師会会長、近藤英明豊田加茂医師会会長、石橋博文県薬剤師連盟豊田西加茂支部長、豊田市議会自民クラブ(杉浦昇団長)、みよし市議会新世紀の会(伊藤邦洋会長)の計7人2団体が就任した。
 後援会長には倉知俊彦県議、幹事長には都築繁雄市議、その下に4人の副幹事長を置いた。「より多くの人にかかわってもらいたい」(倉知県議)と副幹事長には女性局、青年局、事務局の役割をもたせ、地域担当の下に実戦部隊として豊田・みよし市の各中学校区単位の支部も立ち上げた。
 総会には約700人が参加。藤川政人参院議員、太田稔彦・久野知英市長、宮崎直樹トヨタ自動車専務が来賓出席した。
 後援会長に就任した倉知県議は「全国的に見ても最も厳しい選挙区の1つで代議士が誕生し、ようやくこの地域に希望が生まれた。次にやることは政策に裏付けされた予算を通すために鈴木さんの後継、酒井さんを国に送るため力を貸してほしい」とあいさつ。八木代議士は「就任以来『雲の上の人になっちゃた』とよく言われるが、国会と市会とどこが違うのか。政治を身近に取り戻すのが役目と痛感。浦野さん以来16年間休耕田に雑草が生えていくの見るのを嘆いてきたが、皆さんと共に先頭に立って1鍬ひと鍬耕し、豊な土壌を育み、自民の掲げる自由・平等・懐の深さが享受できる社会をつくりたい」と意気込みを見せた。
  この日参加した藤川参院議員によると、委員会では1年生議員にあって積極的に意見し、地方政治の経験に裏打ちされた芯のある質問に議員や官僚からも高く評価されているという。
【後藤真一】


松坂屋西駐車場に設置 30日条例第一号防犯カメラ
20130620駐輪場
 愛知県初の防犯カメラ条例が豊田市で制定され6月から施行されたが、適用第1号となる防犯カメラが豊田市西町の駐輪場に今月末設置される。稲武、若林、花園自治区でも設置される見通しで、豊田署は「防犯カメラ設置が進めば、犯罪発生率の高い豊田市という汚名返上につながる」と期待している。
 設置されるのはT-FACEA館・松坂屋豊田店西側にある豊田まちづくり会社設置の駐輪場(156台)とバイク置き場(50台)。各2台計4台の防犯カメラとレコーダーが備え付けられる。費用は工事費などを含め計88万余円で条例で5分の4を市が補助する。
 同所は2年前から3時間以降有料駐車場となる施設。それ以前は放置自転車が雑然と並び、犯罪の温床になりかねなかった。現行システムになって整理されたが、盗難などは起きている。
 そこで同社は防犯カメラ設置を決め、市条例施行と同時に申請、交付金決定も7日に受けた。現在業者が設置スケジュールを調整中で今月30日までに設置される予定。
 なお同B館北隣のTM若宮パーキング(6階建、収容台数412台)には2004年から42台の防犯カメラが設置されているが、公共の場所ではないので条例対象にはならない。
 条例は公共の場所に防犯カメラを設置・運用することで犯罪抑止につながる設置促進を図る一方、人権に配慮した運用基準や設置者への補助金助成なども定めている。
 補助率は自治区、商店街などは5分の4、マンション、駐車場(自動車20台以上、自転車50台以上)などは2分の1。上限80万円。同所は商店街となるため5分の4の補助を受ける。
 市交通安全防犯課によると稲武自治区も10日に設置申請しており、順調に行けば今夏には設置される見込み。南部の若林、花園自治区も申請へ向け準備しているという。
 市は今年度の予算を市直営の施設(駐輪場など)への設置費約2500万円、自治区や商店街、マンション、駐車場など民間への補助金約3000万円の5500余万円を計上している。
【鬼頭直基】


やりがいや苦労 取材で体感 逢妻中2年生が職場体験
20130620逢妻中学生
 豊田市逢妻中学校の2年生が職場体験学習を実施し、新三河タイムスにも12日から3日間生徒が訪れた。参加したのは、岩崎樹君、土佐路一樹君、塚本拓未君の3人。初日は益富中学校で乳児を抱っこする体験を取材。サッカー部の仲間ということで2日目は豊田スタジアムを訪れ、吉田副社長の案内の下、植え替え時期のピッチ上やロッカールーム、VIP席などを見て回った。選手がピッチ上で思う存分暴れる陰で「裏方が支えているんだよ」という言葉に感心していた。午後からは高橋中学で区長と中学生が語る会を取材。最終日は豊田商工会議所青年部と豊田青年会議所に所属する若手経営者=倫理経営リポート=にお邪魔し、記者として話を聞いた。

益富中で乳児抱っこ体験
20130620益富中(土佐路くん撮影)
 子育ての喜びや尊さを感じてもらおうと豊田市益富中学校(鈴木正七校長、生徒313人)で12日、中学生と乳児がふれ合いながら交流を深める体験授業が開かれた。3年生109人と、「人見知りが激しいのでいろんな人とふれ合わせたい」などの理由でチラシなどを見て応募した市内外の乳児の親子52組105人が参加した。
 中学生と乳児がペアを作り、親や市母子保健推進員などが見守る中、生徒はぎこちない手つきで抱っこに挑戦。初めはどう接したらいいのか分からず、突然泣き出す赤ちゃんに戸惑い、尻込みする生徒もいた。母親から「おしりを抱えて抱っこしてね」など赤ちゃんを抱くコツを聞くと、次第に慣れ生徒の胸の中ですやすやと眠る赤ちゃんもいた。生徒らは抱いたり、おんぶをしたりおもちゃで機嫌を取ったりながら、積極的に赤ちゃんとふれあい、会場は和やかなムードに包まれた。
 3年生の佐藤翼くん(14)=五ケ丘=は「予想していたより赤ちゃんは重かった。体温や呼吸が伝わり『生きてる』と実感した。泣かずにいてくれたのでうれしかった」。
 蟹凌真ちゃん(6カ月)の母親の愛さん=栄町=は「普段家族とだけしかふれ合っていないので子どもにとっても、生徒にとってもいい経験。子ども機嫌よく抱っこされ安心した」と笑顔。従姉が同中に通っていることから津島市から参加の父親、道脇英樹さん(37)は、1歳4カ月の双子、愛佳・結南ちゃんと中学生が戯れる光景を微笑ましく見つめ「2人とも大きいお兄ちゃんお姉ちゃんと遊んで楽しそうだった。貴重な経験ができた」と話していた。
 これまで生徒らは家庭科の授業で事前学習を行い、子育ての意義を学んだり自分の母子手帳を見るなどして赤ちゃんのことを学習。沐浴用の赤ちゃん人形で抱き方の練習を行うなどふれ合い体験学習に備えてきた。
【後藤真一】

※その他記事については紙面にてご覧ください。

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新三河タイムス第4483号(2013/06/13発行)

環境モデル都市・豊田 「緑のカーテン」成らず
「管理まずかった」 市財産管理課

 昨年11月に竣工した豊田市東庁舎(地上8階、地下2階)の2‐8階の南側ベランダ緑化用にプランター植栽された大半のツタが枯れ、このほど撤去された。所管の財産管理課は「植え替えを検討しているが来春の可能性大」としており、目にも涼しい夏の緑化は望めなくなった。
20130516東庁舎1
(上:植栽が撤去され丸裸の豊田市東庁舎/下:順調に緑化されているみよし市庁舎)
20130613みよし庁舎
去年11月完成の東庁舎ベランダのツタ“全滅” 植え替えは来年
 東庁舎は「環境モデル都市」を標榜する豊田市の保健活動拠点として保健所や福祉関係の部署が入居し、建物も中央に吹き抜け空間を設け自然換気や採光を促し、屋上には緑化スペース、太陽光発電パネルを設置した。
 環境配慮型ビルの”目玉“の一つとして2階から8階の南側ベランダに壁面緑化の常緑のツタ系植物・ヘデラ(別名アイビー)のプランター植栽を置いた。計300個で約1700本が植えられ、水やりは自動散水で1日1,2回。
 ベランダは緑に覆われるはずだったが、昨年12月ころに茶色っぽくなっており、水やりを減らすなどして様子を見たが改善せず、今年4月、施工造園業者に調べてもらったが、好転せず、5月に8階分を除き、すべての苗を撤去した。
 財産管理課は「原因ははっきりしないが、肥料・水遣りなど植物管理体制ができていなかった」と話している。
 現在、業者と植え替えなどを検討しているが、植栽に適した時期となると来年になりそう。植え替えの費用は240万円ほど。
 これから暑い夏だが、窓の内側はブラインドなどで室内の温度は調整され、業務に支障はなさそう。ただ外から来る市民には照り返しが強烈で、環境配慮型ビルと言うには程遠い。
 「環境モデル都市」の看板が肩身を狭くする夏になりそうだ。
 なお、昨年5月完成したみよし市役所新庁舎(7階建て)の南側ベランダにもツタ系植栽が同様施されているが、順調に根付いている。
【鬼頭直基】


豊田加茂歯科医師会 新会長に川原英之氏 よりよい地域社会実現へ
 豊田加茂歯科医師会(近藤英明会長)は6日夕、ホテルトヨタキャッスル(喜多町)で2013年度総会を開き、今年度の会長に川原英之氏=美里=を決めた。若いころから組織活動に精力的に取り組み、副会長などの要職を歴任した川原氏は「各会員が地域住民に貢献している歯科診療に誇りを持ち、確信の下で事業を行っていってほしい」と抱負を述べた。
20130513歯科医師会
 総会に続いて行われた交礼会には地元県議や豊田・みよし市の健康・福祉関係部署、企業の健保組合関係者などが来賓出席。
 倉知俊彦県議は「8020県民条例を超党派で議決した。生活習慣に歯の健康の重要性が叫ばれる中、かかりつけ歯科医を持つことが大切」。太田稔彦豊田市長は「人の幸福度は人それぞれで行政が果たす役割は限定的だが、健康は誰もが共有。市としても保健センターや新たに立ち上げた健康部などを拠点に力を注ぎたい」とあいさつ。
 新会長に就いた川原氏は「若い力で会を運営していかないと人口減少や多様化する社会の中で対応できない」と今期役員を若返りさせた。「先輩が長年にわたり築き上げてきた各団体との信頼関係による皆さんの協力なくして事業は実現できない。よりよい地域社会の実現のため貢献してほしい」と述べた。
 また、NHK大河ドラマ「平清盛」の題字を担当するなど最も注目を集める若手書家・金沢翔子さんの母で書家の泰子さんが記念講演。ダウン症として生まれた翔子さんの子育ての苦労や葛藤、だからこそ得られる幸せについて話した。翔子さんが力強く「慈愛」という文字を書いて披露した。
 主な新役員は次の皆さん。
 副会長‐中野幸彦、大沢六也
 専務理事‐大沢守
 常務理事‐伊藤章、田代和久、鈴木裕仁
 理事‐河合利方、田中惇、谷川博伸、斎藤大成、高木紳吾、鈴木晴信、肌附邦央、永田暢、船越浩樹、加藤久典、矢頭吾貴、井沢英孝
 監事‐小島波尾、藤憲明、田嶋克史
【後藤真一】


足助病院27日竣工式 さらに充実した中山間拠点病院へ
 豊田市中山間地の中核病院で岩神町仲田の愛知県厚生連足助病院の竣工式が27日、行われる。診療継続しながらの現地建て替えで2011年3月からの作業は煩雑だったが、4階建本館は今年2月に竣工、事務棟も4月に完成、残るのは本館南の駐車場、中庭など。「今後さらに地域医療・保健・介護の拠点として住民の期待に応えていきたい」と桑原毅事務長。
20130513足助病院
憩いのスペース、中庭、相談室 患者のアメニティー強化
 同病院は1950年に建てられた鉄筋4階建の本館の老朽化などから建て替えが必要となり、中山間地の拠点病院としての重要な役割を担ってきたこともあって豊田市も支援を検討。
 1万3530平方㍍の敷地に本館、病棟(2棟)、管理棟、立体駐車場などが設置。診療科は内科、小児科、整形外科、神経内科、外科など13科で職員195人、ベッド数約200床だった。
 市は検討の末「地域を守り病院経営の安定のためにも支援は必要」と新病院改築事業約40億円のうち約23億円の補助を決めた。
 改築は11年3月着工。工事は3期に分け、1期で管理棟、立体駐車場の解体、跡地に新本館東半分の建設を12年3月までに行い、続く第2期で本館などの解体、新館の西半分12年中に建設。同様第3期で南西の3階建B病棟の管理棟への改修、外構工事を今年6月までに完了した。
 その間も診療など業務は続けられ、新館東半分完成後、旧本館の診察部分を移転させるなど受診者や入院患者に支障のないように進められた。
 完成した新館は鉄骨造の四階建で延べ1万923平方㍍、13科で3、4階が病棟で190床。
 病棟を改修した新管理棟との間に植栽を植えたパティオを配し、その他のスペースに約150台分の駐車場を整備した。
 新館1階を入った正面に約100平方㍍ホールを配し、西奥に介護相談室、センターを設けるなど医療だけでなく保健・交流にも配慮した設計。「従来から月1回の出張健康講演を行うなど総合的な健康づくりに勤めてきた。新病院には憩いスペース、地域開放室を設けるなど患者へのアメニティー部門を加えた」と同病院。2階西奥のリハビリセンターは風呂、和室などを含め約800平方㍍と格段に広くなった。
 「へき地医療の課題は多いが医療・保健・福祉の向上と住民の生活を守る複合拠点施設として一層の機能充実を図りたい」と桑原事務長。
 竣工式は27日午前9時から同病院で神事と施設見学会を行い、午後0時半から会場を名鉄トヨタホテル(喜多町)で竣工式・記念パーティーを開く。出席者は地元選出の代議士、県議、太田稔彦市長、杉浦弘高市議長、根羽村村長や主催者側から柴田文志豊田JA組合長ら多数が参列する予定。
【鬼頭直基】


三好ヶ丘駅前カリヨンハウス 新三商事がコンビニ出店
広い売り場活かし イートインも計画

 みよし市が購入した三好ヶ丘駅前の2階建て元商業施設・カリヨンハウスに新三商事(安城市)がフランチャイズ契約するコンビニストア「Yショップ」が出店する。市では地元区長らでつくる施設利活用検討委員会の要望案を優先し、今年3月から5月末まで公募したが、希望したのは同社のみ。落札価格は60万円。契約は賃貸料月5万円の5年間。9月オープンを目指す。
20130613カリヨン
 新三商事はアイシン精機の連結子会社で工場、寮内に売店や食堂などを展開。コンビニ事業は豊田、安城市など3ヶ所で経営。出店理由について売店事業部担当者は「マーケティング事業に力をいれると共に地域に根ざした企業づくりが目的」と説明する。
 敷地面積約130平方㍍の2階駅側スペースに出店する。最も人目につきやすいため、検討委員会では長時間営業可能で防犯効果も高いコンビニ出店を希望していた。
 同社によると、営業時間は午前7時半から午後9時半ごろまでを予定。通常のコンビニよりも広い売り場面積を活かしたイートインコーナーや土日曜限定でモーニングサービスなども検討しているという。「地域住民のニーズを踏まえ対応したい」(担当者)
 施設は11月30日の開館を目指し、現在2期工事中。1部スペースはすでに市が市民情報センター・サンネットの運用を始めており、残りは子育てふれあい広場や多目的室、情報発信基地などが入る。
 一方、1階150平方㍍のスペースのみ利用方法が未定で、今後カフェやファーストフード店などを公募する。希望がなければ商工会に出店を打診する予定。
 市政策推進部の鈴木光広部長は「目標は若者の集う駅。民間企業を誘致し、公益性、大衆性を持たせたい」と話している。
【九郎田宏之】


民間パワーで古民家再生 名古屋市・錦見さん主宰プロジェクト
 豊田市足助町の旧商家を再生するプロジェクトが5月から始まった。名古屋市在住の塾講師、錦見綾さん(29)が主宰する「あかり.net」のメンバー約30人が月1回のワークショップで進め、2015年夏の完成見込み。7月に花火大会を2階から楽しむ催事を予定するなどスローペースで進めている。 
20130613古民家1
足助の旧商家 完成は3年後 市も支援
 プロジェクトは足助町屋敷跡にある元金物屋だった木造2階建の屋根も土台も崩れた約100年前の建物を再生するもの。
 2年前に偶然、この建物を見て気に入った錦見さんは豊田市足助支所に相談に行き、持ち主が同町に住む女性と知った。昨夏、一帯が国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されたこともあって古民家も国補助を受けて改修する運びとなり、同時に錦見さんらが内装を担うことも了承された。
 当時錦見さんは旭地区で行われていた大工養成講座(2年間)を受講。講座で知り合った建築士や左官、田舎暮らし志望の若者に古民家再生を呼びかけ、プロジェクトのスタートを決めた。
 マスコミに取り上げられたこともあって参加者は30人ほど集まった。メンバーは豊田市を中心に名古屋、岡崎などからさまざまな老若男女。
 第1回ワークショップは5月18、19日に行い、古民家の中を探検。古い看板、帳簿やダルマストーブなど面白いお宝もザクザク。夜は旭地区の宿泊施設での宴会で懇親。
「いろんな思いの人がいて楽しかった」と錦見さん。
 次回は15、16日。街を歩き、町の歴史を学び、住民との交流を図る予定。
 「地元の人に初め『足助に住むのか、住まないのか』と問い詰められたが、最近は人が集まってワイワイやっていること自体を喜んでくれているよう」と錦見さんは驚きを隠さない。
 市も一帯が重伝建地区のため建物の屋根、壁など外装修復に補助金支給など側面支援する。
 作業を進める2年間に古民家をカフェやギャラリーにするか、簡易宿泊所、飲食店にするかなどの方向性を決める予定。
 「民間手法による重伝建の新しい活用法になるのでは」と豊田市や足助町でも注目している。
【鬼頭直基】


24時間運輸を商品化 愛東運輸新サービス「スポットQQ便」発車
20130513愛東運輸
 輸送業の愛東運輸(村山明子社長、刈谷市)は電話1本で緊急集荷、配達する新サービス「スポットQQ便」を6月から始めた。24時間対応で主に自動車部品メーカーが対象。同社のオリジナルサービスとして他社との差別化を図ると共に急なニーズに応える。
 これまでも依頼が多かったスポット輸送を商品化した。過去25年間の実績は約11万2500便。臨時の大型配送も可能で、軽自動車から2㌧、4㌧、大型まで全車両で対応する。
 特に深夜帯の緊急配送は他社では行っておらず、強みとして打ち出していく考え。基本的には主要取引先の自動車メーカー中心だが、他業種や個人の依頼にも応える予定。吉村信介部長代理は「地域の各業者との信頼関係を築く足がかりにしたい。お客さまのニーズに応え臨機応変に対応していく」と説明する。
 8日には本社で出発セレモニーがあり、社員や来賓約70人に一新した車両デザインが披露された。同社の基調色の青に商品名を大きくペイント。横に猫をモチーフにしたマスコットキャラクター「愛キャット」を据えた。
 村山社長は「定期便と合わせキャパが広がった。フットワークとノウハウを活かし高品質で誠実な輸送を心がけたい」と話した。
 今後は商標登録し輸送車73台のデザインを順次変更する。併せてマスコットキャラクターを前面に押し出しサービスの周知を図る予定だ。
 同社は1969年設立。元々はタンクローリーでの輸送が中心業務だったが、オイルショック以降、一般貨物輸送に変遷した。
【九郎田宏之】


※その他記事については紙面にてご覧ください。

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新三河タイムス第4482号(2013/06/06発行)

杉浦新議長に聞く
成すべきことを粛々と実行

 第58代豊田市議長に就任した自民クラブ3期、杉浦弘高議員(66)=四郷町。「選考委員長の団長(与党自民クラブ)自ら議長を選ぶ」という長らく続いた慣例を昨年破るなど筋を通す硬骨漢。一方で、若いころは豊田青年会議所の理事長も務め、ロータリー、文化団体で培った幅広い人脈で視野も広くバランス感覚にも長けている。市長選選考時には中枢の団長を務めたが、今年も秋には定数問題の議論が始まるなど必ず節目に役職が回ってくる杉浦新議長に話を聞いた。
20130606杉浦新議長
建設業は基幹産業 自動車以外の産業強化必要
 ‐議長に就いてまもなく1カ月を迎える。率直な感想は。
 杉浦 就任直後の今の時期だけだが、県内の議会へのあいさつ回りで庁内にはほとんどいない。事実かどうかはともかく他の自治体からは「トヨタの好業績で経済的豊か、うらやましい」との声が多いが、「リーマン・ショック以降大変だ。赤字補てんで法人市民税は伸びず、このままの状態が続いて2、3年のタイムラグがある」などと答えている。いずれにしても県内第二の都市として関心は高いと感じた。
 ‐すでにエコフルタウン、文化振興財団表彰式など市長と並んであいさつ。議会を代表して自分の意見を対外的に話す機会が増えたが。どういう姿勢で臨んでいる。
 杉浦 気負い過ぎないということ。政治家として信じていることに対してひと言言うべきだが、必ずしもそう思う人ばかりではない、バランスには配慮している。日本人に欠けていることは国を愛すること。これは軍国主義とかいうのではなく国がなくなれば国民、市民もなくなる。耳障りのいい要求や風潮が当然になっている世の中で早く軌道修正しないと大変な世の中になってしまう。
 ‐以前から土木建設業は地域経済の一翼を担うだけでなく、災害時の復旧復興に欠くことができない存在と主張し、改善を求めてきた。市は単なる企業の自由競争に位置付け、その意識が薄い。
 杉浦 2000万円以上の修繕工事に限定して中山間地域維持型一般競争入札を試行することが決まった。徐々に我々が地道に訴えてきたことが目に見える形で理解され始めてきたが、まだまだ。ただ行政と一緒により良い方向に進めていきたい。土木建設業は談合などの悪いイメージがあり、公平・公正というキレイ事で一般競争入札がよしとされ、行き過ぎた結果、地域の土木建設業を疲弊させてしまった。業界の人も自覚し、社会貢献などあり方を変え始めている。市民が知らないところで以前から災害があれば夜中でも出かけてパトロールしている。
 自動車産業があまりに大きいため豊田市では軽んじられているが、どの地域でも建設業は基盤産業であり基幹産業。自動車産業以外の産業の体力を強化しないとゆがんだ地域になる。
 ‐報告会、シンポジウム、意識調査の三本柱の議会改革。現状の課題と今後について。
 杉浦 報告会については単なる地域要望会にしてはいけない。二元代表制の一翼を担う議会が果たすべき役割について訴え、市民からの意見も吸い上げる場としたい。やるべきことを粛々と雑音に惑わされることなく、実行していくだけ。
 ‐今年秋にも議論が始まると言われる「定数問題」については。
 杉浦 これまで議会や議員のあり方に精通する講師を呼んだり先進地視察などもしてきた。異口同音に言うのは「定数、報酬とも下げてはいけない」。個人的にはこれだけ優秀な職員に対抗するには50人いても足りないという認識だが、ただ議会側も今の議員の選び方がいいのかという反省もある。いずれにしても秋には議論を始める。
 ‐「豊田市駅前通り北地区再開発」については。
 杉浦 大学時代に都市計画・開発、まちづくりはかじったが、その中でたどりついた考えは「自然発生キノコ論」。キノコの菌が自然発生し開発に発育し、その結果都市が形成され、文化が醸成される。「駅前=都市の顔」、南、北地区単体ではなくしっかりとネットワークを図り、よりよい方向に進めていかなければならない。
【後藤真一】


再開発準備組合 夏ごろ正式組合に
北地区再開発全体計画示される 駅からビル内に続く通路
20130606豊田北/パース
 豊田市駅前通り北地区再開発を行う準備組合(河木照雄理事長、組合員35人)は事業計画書をこのほど愛知県に提出したが、5月15日にアミューズメント事業者にシネコンのワーナー・マイカル(本社・東京都)が決定したことで事業の全体がまとまり、県の認可を得て夏ごろに正式な再開発組合を発足させる。
 計画書によると、同駅東の県道豊田市停車場線北の約1・6㌶に西からシネコンなどが入る商業・業務棟(8階、高さ45㍍)、老人ホーム入居の高齢者施設棟(8階、同30㍍)、分譲マンションの住宅棟(26階、同85㍍)を建設するもの。建築延床面積約5万7500平方㍍。いずれも地下2階までに約300台の2層駐車場と1,2階には店舗を配する。
 老人ホームなど130床が入る中央棟は社会福祉法人旭会(尾張旭市)、160戸の分譲マンションの東棟は三井不動産レジデンシャル(名古屋市)が取得している。西棟の5~8階部分の2層(計3300平方㍍)に入居するシネコン業者、ワーナー・マイカルは9スクリーン約1100席を設置。年間40万人の集客を見込み、地区再開発の賑わい中核施設となる。
 駅前から延びるデッキ(2階)からビルに入り、さらに次のビルにもつなげ回遊性を持たせる。
 一方、3棟の間に南北の通路と広場を設け、地上の県道停車場線からもショッピング、回遊性が楽しめるしつらえ。
 同地区東側にあり、問題となっていた喜多町神社の樹齢百余年、高さ約20㍍の御神木(2本のクス)は地下駐車場建設への支障が避けられず、移植か伐採、苗を残しての植え替えを検討しており、残されないことになった。神社、山車蔵はいったん移設されるが工事終了後元に戻される予定。
 総事業費185億円。資金計画では収入は国、県、市の補助金約65億円、旭会とレジデンシャルの取得金約90億円など。支出は工事費約141億円、補償費約24億円など。
 事業計画は30日開かれた同準備組合13年度通常総会でも報告された。
 本組合設立後、組合員が現在地で営業するか、転出するかなど権利変換の手続きと実施設計などが来年春までに行われ、14年度に現在の建物解体、新築工事着工へ進む予定。完成は16年度見込み。


メシ&スイーツグランプリ開催
市補助金活用 新たに3事業(みよし商工会)
20130606みよし商工会
 みよし商工会(鳥居鐐一会長、会員821人)は28日、文化センター・サンアート(三好町)で通常総代会を開き、2013年度予算案や事業計画などを決めた。市が今年度から運用開始した「商工業活性化補助金」(6000万円)を元に3つの新規事業を始める。
 計画では昨年の産業フェスタで実験的に催した「みよしメシ&スイーツグランプリ」を事業として本格化する。市内の飲食店などを対象に夏ごろから募集を始め、10月に大会を開催。大賞メニューは同フェスタで披露する予定で、地元飲食店の活性化と市外への認知度向上を図る。
 また、ご当地アイドルグループ「みよし市PR隊(仮)」を結成。市内外でライブほか、ボランティア活動などを行う。メンバーは3‐5人を想定。現在市内在住、在学、在勤の15‐23歳までの女性を募集している。
 新たな特産品開発にも乗り出す。具体案は検討中だが、2008年に同商工会が開発した酢のドリンク「いいじゃん美人」と同様の方向性を計画。同市特産のカキ、ナシ、ブドウを全面に押し出す考えだという。
 同商工会では3事業合わせ約300万円の補助を見込んでおり、次年度以降も有効活用し新規事業を盛り込む予定。市産業課によると、同補助金は商工会員のみ利用でき、対象は人材育成やイベント開催など。1事業50‐300万円を限度に支給する。
 久野知英市長や小山祐県議らが出席した総代会で鳥居会長は指導員の巡回訪問強化と経営支援を約束。「中小企業を取り巻く環境は日々変化している。常に相談に乗れるよう徹底したい」と話した。
【九郎田宏之】


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