新三河タイムス社

愛知県豊田市にある新聞社。豊田市、みよし市の情報を発信。

わが街わが人~夢~

おもてなしの原点学ぶ
歴史ある温泉街で仲居就業スタート 近藤美雪さん


20140403わが街わが人

 みよし市生まれの21歳の女性、近藤美雪さんが400年の歴史を持つ兵庫・城崎温泉へと巣立った。温泉旅館で仲居修業の出発点に立ったばかりの近藤さんは「どんな世界なのかワクワク。新たな世界でさらに成長したい」と瞳を輝かす。
 豊田プレステージホテル(喜多町)に昨年2月から勤務。父子家庭で育ち、早くから自立したいと16歳から回転寿司やスーパーを掛け持ちでバイト。若くして指導する立場になるにつれ「自分が手本になれているか。今の環境にい続けて成長できるのか」と模索。今までの経験が生きるサービス業の中で働きながら成長できる仕事をとビジネスホテルの門を叩いた。
 新たな世界で分からないことばかりで新鮮。仕事への意欲と責任感が増し、電話対応のレベルを高め、資格取得も目指した。「今までの自分なら受けようなんて思わなかった」と振り返る。地域柄、宿泊の半分以上が海外出張客ということもあると聞き、入社前から英語を勉強。「言われたことだけでなく自ら貪欲に吸収しようという姿勢は光った」(稲熊真佐子社長)
 「ビジネス客を相手に日々接し昔の自分と比べ成長しているという実感は感じていたが、まだ足りない」
 経験したことがない世界を知り充実感を感じる一方、半年ほどして芽生えたのが、日本人のおもてなしの原点ともいわれる仲居という仕事への憧れ。「お客さんと1日付きっ切りでおもてなしする仲居なら丁寧できめ細かいサービスが提供でき、仕事が深められると思った」と仲居の仕事を聞くなど稲熊社長に相談。全国に顔がきく社長の紹介で面接を受け、温泉旅館として伝統がある「泉都」(豊岡市)に決めた。「7つの温泉を看板に地域全体で盛り上げ、駅に降り立つと一本の道が通り昔ながらの温泉街というイメージ。女将さんから家族と思ってと言っていただいた」と心を突き動かされた。
 寮生活を送りつつ、お客を出迎え、部屋や利用法を案内。食事を出して翌朝見送るまでが仲居の仕事。冬には雪かきも。8割が肉体労働、2割が接客力できれいな仕事ではないことは承知の上。「年齢、タイミング的に今しかない。1度きりの人生、やりたいことをしたい。自分の中では最終地点。仲居の仕事を通じて言葉づかい、気配りなど立派な大人になりたい」と意欲を燃やす。
【後藤真一】

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