新三河タイムス社

愛知県豊田市にある新聞社。豊田市、みよし市の情報を発信。

わが街わが人~地域貢献~

地域の疑問調べ心ときめく
前林地区史跡マップを作成 近藤銈司さん


20140515わが街わが人

「歴史が面白いのは、山や食物などから人間の営みが垣間見られるところ。景色だけぼっと見ているのではなく、ここを昔の人が歩いたのかなと想像すると味が違う」。豊田市南部・前林地区の「史跡ガイドマップ」を作成した「ザ・めがわ塾」塾長で市内の元小中学校長、近藤銈司さん(78)=西岡町。2010年に郷土の発展に尽くした先人たちの功績を地域の住民に知ってもらおうと発足し、月に1回郷土の歴史を学ぶ勉強会などを行うほか、3年前から史跡案内碑13基を設置、周辺の整備も担う。
 ガイドマップは史跡を親子で散策してもらおうと昨年度のわくわく事業を活用し製作した。金山揚水事業など24カ所の史跡とAED設置場所やトイレを配慮しコンビニなどを掲載。3月に前林地区全戸と小中学校に配布、前林交流館にも置いた。「知っているつもりでいたが、自分も知らないことがたくさんあった。最小限地元の人に使ってほしい。地元を再発見することが未来に向けた1つのメッセージになるのかなと頑張っている」と熱く語る。6月と9月には親子サイクリングを計画中で「マップを活用して」と呼びかける。
 前林地区は県下有数の米どころだが、今は農業法人に委託し、農業で生計を立てている人は少ない。トヨタ自動車関連の工場も多く、7割が他の地域からの移住者だ。「刈谷、知立市と隣接し、豊田市のハズレに位置する。先輩たちが頑なに農業をやっていこうと守ってきた地域」と話す。
 旧高岡村生まれ。地元の堤小、高岡中、刈谷高、愛知学芸大卒後、小中学校教師として高浜小、竜神中、逢妻中などで勤務。野見小、末野原中で校長を務めた。60歳から星城高(豊明)で4年間働く傍ら、区長を2年間務めた。専門は国語。歴史に興味はなかったが、98年に「人物編検証委員会」に誘われたのが契機。3年後にそれが「郷土史研究会」となり、現在も顧問。
 「知らないことを知るのは面白い。明日はこれを調べようと心ときめいて生きがいを感じる」と瞳を輝かす。「今後は馬の背に花の飾りを乗せ神社に奉納した花馬の記録を残すことに力を入れていきたい」と優しく微笑む。
【瓜生佐由紀】

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する