新三河タイムス社

愛知県豊田市にある新聞社。豊田市、みよし市の情報を発信。

わが街わが人~農業~

全国ブランド目指す
「ゆたか牛」商品化 焼肉「勢」で限定販売 谷沢晃美さん

20140703わが街わが人

 「将来は豊田だけでなく全国ブランド化し誰もが知っているものにしたい。松阪牛や飛騨牛と並んでゆたか牛もあると言われたい」。豊田市初のブランド牛「ゆたか牛」を誕生させた桝塚西町の「谷沢牧場」、谷沢晃美さん(41)。
 ゆたか牛は谷沢牧場で飼育、肥育する約130頭の黒毛和牛。1番のこだわりはエサ。業者から引き取ったおからやビール粕、トウモロコシなどにゴマ粕を加えた自家製の発酵飼料を毎日約1㌧与え、風味豊かな肉を目指す。
 3年前、豊田市を中心に活動する若手農業者グループ「夢農人とよた」に入会した。「それぞれのブランドを立ち上げていて影響を受けた」。一つのブランドを立ち上げると一農家で運営していかなくてはならない。「プレッシャーがあり、中々立ち上げられなかった。うちだけでは肉質が安定しなかった時が一番心配だし、迷ったところ」。他の農業と違い、加工する精肉店探しが不可欠。「どの精肉店が協力してくれるのか全く分からず苦労した」と振り返る。
 最初に手がけたのは3月に発売した名鉄トヨタホテル料理長監修の「ゆたか牛しぐれ煮」。「まずブランドを知ってもらうには賞味期限の長い加工品をメーンにしていきたいと思った」。6月末に3日間、和牛焼肉「勢」の2店舗(竹元町、丸山町)でリブロースとサーロインがメニューに登場、初めて一般提供された。「今までは出荷した肉の行き先が分からなかったが、自分の育てた牛が店頭に並ぶのが嬉しい」と笑顔で語る。
 実家は豚農家から親世代で牛農家に転向。高嶺小、上郷中卒業後、東海工業高(名古屋市)に進学。「高校まで農業をやる気はなかった」と笑う。卒業後、畜産の基本を学ぼうと住み込みで岡崎市の県畜産総合センターで1年間実習。半田の牧場で1年間勤務。実家に戻るも4年で飛び出し、知立で農場を借りて1人で約5年間経営。30歳で再び実家に戻った。
 「今後は加工品開発に力を入れる」。ゆたか牛は定期的に「勢」に登場、明日4日から3日間提供。しぐれ煮は葬儀社「フューネ」のカタログギフトでのみ販売中。 
 【瓜生】

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