新三河タイムス社

愛知県豊田市にある新聞社。豊田市、みよし市の情報を発信。

わが街わが人~夢~

中東の民主主義にふれたい
東京外大4年 イギリス留学 藤井亜紀子さん

20130627わが街わが人

 「英米に留学した尊敬する先輩から『1年間も滞在するのだがら、第二の古里にするならどの国かという基準で決めたら』と言われ、幼いころから憧れだった英国に決めた」
 英国の大学で研究を希望する学生に奨学金を支給する「豊田市トレヴェリアン基金」の奨学生として21日に海を渡った東京外国語大4年、藤井亜紀子さん=前林中、刈谷高卒。語学学校を経て9月からサセックス大に留学し「民主主義」を研究する予定。「不安なんてまったくない。楽しみでワクワク。どん欲に吸収してきたい」と曇りのない瞳を輝かす。
 ドイツ語学科に在籍。「中東」の授業で米国の民主主義と中東のそれとは違うと知った。1979年のイラク革命で米国の傀らい政権が倒され、以降欧米が嫌悪するイスラムに基づく政策が進んだ。「欧米から見た民主主義しか日本では報道されないが、ナチス、ヒトラーを生んだのも民主主義。中東とも近く留学生も多い英国で中東にとっての民主主義を肌で触れたい」と向学心がみなぎる。
 海外文化に関心を持つ一方、日本人としてのアイデンティ意識も高い。高校1年から総合芸術と言われる茶道、華道を習い、大学でも部に在籍。「留学生も最初は興味本位で始めるが、次第に言葉では分からない日本文化の本質が分かるとはまる人も多い」。留学中も茶道を通じて日本の文化の伝道師としての役割も果たしたいと志は高い。
 「日本ではタブー視される政治と宗教の関係を学びたい」「週末は英国全土を回りたい」。やりたいことが矢継ぎ早に口から出る藤井さん。留学期間は1年を予定しているが、「1年では足りないと思う。先輩たちも延長したし」と延びそうだ。
 「将来は具体的には決まってないけど、ジャーナリズムや観光関係の仕事に就きたい。1つの事柄を一方だけでなくもう一方からも伝えられる人になりたい」。海を渡り井の外に出た豊田生まれの「蛙」は留学を通じて大海を知り、思う存分泳いでくる。
【後藤真一】

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