新三河タイムス社

愛知県豊田市にある新聞社。豊田市、みよし市の情報を発信。

わが街わが人~障がい者支援~

当事者として物言っていく
送迎サービス行う NPO理事長 木本光宣さん


20141016わが街我が人

 22年前から車いす生活者への送迎サービスを行うNPO法人「豊田ハンディキャブの会」理事長、木本光宣さん(42)=市木町。
 23年前、母体の「ユートピア若宮」が設立された。「初代代表が自宅を改装し、障がいの有無関係なく集まれる場を作った。そこに仲間3人で住み始めた」。話すうちに障がい者は親とはできても1人で出かけるのが困難、1人で遊びに行きたいという仲間の思いが集まった。「たまたま福祉車両の寄付を契機に送迎サービスを始めた」と振り返る。
 現在は5台の車両を保有。運賃は距離によるがタクシーの約半分で利用できる。最近は目的が通勤、通学、通院、デイサービスへと変化。「遊びが減ったのではなく、生活にどうしても必要な需要が増えてきた。障がい者で外に出ようと思う人が増えたのも大きい。引きこもらず活動的になってきたのはいい」。一方、運転ボランティアは不足。「福祉全体が人材不足。定年者など余暇がある人は手伝ってほしい。社会との接点を持つのもいい」と呼びかける。
 豊田市独特の問題として公共交通機関が使いづらいと指摘。例えば会の最寄り駅は無人駅。車いすで電車に乗ろうと思うと1時間前に予約、駅員が来ないと乗れない。「無人駅にしたのは経済的理由と思うが、しわ寄せが弱者に来る」 
 また、ボランティアへの依存も大きな課題だという。「社会がどんどんよくなりニーズも減っていくと思っていたが実際は増える一方」。年約2800件の依頼があり、ボランティアでは限界。「今後は行政と障がい者の足をどうするか考えつつ次へ進んでいかなくてはならない」と強く訴える。
 豊明市出身。岡崎市養護学校卒業後、「けやきワークス」(栄町)に入った。その後、豊橋市の一般企業で3年間勤め、職員として会に戻った。10年前に結婚、3年前から豊田市で暮らす。会の理事長には4年前、ユートピア若宮代表も02年から務める。生まれつき脳性麻痺で1種2級の障害者手帳を保有。「障がい者が理事長の会はない。当事者として物を言っていくよう心がけている」。
 弱者目線で強く重く投げかける。 
【瓜生】

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