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新三河タイムス社

愛知県豊田市にある新聞社。豊田市、みよし市の情報を発信。

新三河タイムス第4487号(2013/07/11発行)

消えた葬儀会場案内看板 名古屋市は存続
真夏の怪談?豊田・岡崎など

 豊田市内で道路や中央分離帯などで当然のように見かけた通夜や告別式など葬儀会場への案内看板を最近、見かけなくなった。管轄の同市都市整備課に聞くと「今年4月から路上の葬儀会場案内はなくなった」という答え。案内看板が交通事故を誘発する恐れがあるのと、市屋外広告条例で禁止されているためというが、これまで当たり前のようにあったのになぜという声が聞こえる。カーナビ時代で必要としない世の中になったのも一因らしいが:。
20130711葬祭場
 同課担当者は「今年2月、市内の葬儀業者11社に対して通夜・葬儀会場への路上広告は市の屋外広告物条例に違反するので止めていただきたい、という説明会(2社欠席、後に電話連絡)を開いた。趣旨は理解してもらったはず」と話す。
 ただ、業者からは「葬儀場への案内広告は条例ができるはるか前からの慣習」とか「条例制定から15年経って突然、違法に変わるのは納得できない」という声もあった。
 きっかけは数年前、道路上の葬儀場案内広告が視界を遮り、道路を横断していた歩行者が自動車と接触する人身事故が起きたことらしい。警察からそうした趣旨の連絡を受けて岡崎市は「事故は他都市で起きたことだが」(市都市計画課)、案内広告の撤廃を呼びかけ、姿を消したという。
 豊田市も豊田署と連携し、昨年暮れから実態調査などを踏まえて検討を重ね、説明会にこぎつけた。
 業者の「会葬者などから苦情が出る」と質問に、担当者は「市の見解で案内広告は出すことができなくなったと説明して」と答え、理解を求めることに。業者側は同業者の抜けがけの心配もあったが、過当競争気味だったこともあって全員が「了解」。
 ただ、市外の業者が市内で葬儀を行うケースもあり、市はその後、市外業者にも説明し理解してもらい、4月からは豊田市内では葬儀場への屋外案内広告は姿を消した。
 一方、懸念された会葬者などから案内看板がないことへの苦情はやはり結構寄せられたという。「ただカーナビ、インターネット時代で会場までの情報は得られるため、実害はほとんどない」とある業者。
 今後の問題は、従来通り看板が出される他都市とのバランスや、少ないとはいえ自宅・寺院などで葬儀を営む場合に「案内広告」なしでいいのか。一方で長期的には市内各所に葬儀場広告を増やす(葬儀の際は「○○家の通夜・葬儀」のお知らせを張り足す)対策もあるが、費用や場所確保に頭を悩ましている業者も少なくない。
 「喫煙のように昔は当たり前だったが、違法扱いに変わるのは昨今はそれこそ当たり前。ただ、業界も節度を保って案内を出していれば違法と言われなかったかもしれない」と自業自得的に受け取る業者も。
 ただ、条例では祭礼や葬儀会場への案内は「広告」とみなさず例外扱いしており、完全撤廃に首を傾げるのは業者に限らない。
 実際、名古屋市内では葬儀場への案内板は道路上などに設置されており、業者も「禁止の指導は受けていない」と話す。同市都市景観室は「慣習上の行事で一時的に掲出するもの」で例外とされ、道路管理課も「(みだりに置いたり、交通の支障にならなければ)特段の指導はしていない」という答え。
 どうやら、このペースでは割り切れない印象のまま順次拡大する様相だが…
【鬼頭直基】


下山若者有志 八木代議士を訪問 トヨタ進出前に意識醸成
 将来の豊田市下山地区について考える有志でつくる「青年下山よくし隊」の会員20人が5日、東京・千代田区の第2衆議院会館に八木哲也代議士を訪ね、地域づくりなどで意見を交換した。同地区で整備が始まったトヨタの研究開発施設について「4000人が働き合併町村の中で可能性が期待される一方、連綿と受け継がれてきたコミュニティや大沼雅楽に代表される伝統文化が壊れるようでは意味がない」と述べた。
20130711八木さん
大物政治家とのエピソードに国政の舞台をドキドキ体感
 トヨタの進出を前に国政の舞台に行くことで政治を身近に感じ、地域作りに主体的に取り組む意識をと企画。こうした団体は経営者中心だが、同会は商工会青年部関係ほか、会社員や団体職員らで構成。参加者らは八木氏から政治活動や鳩山邦夫氏、谷垣禎一元自民総裁など大物政治家とのエピソード、単身生活での慎ましい食生活などを聞いた。
 八木氏は自ら市域に足を運ぶなど深くプロジェクトにかかわった農村舞台について話した。9月に同地区でも大沼雅楽が出演することを紹介し「国を愛することと文化を受け継ぐことは同じ。東京23区の1・5倍の広さの豊田市に農村舞台が78もあることに誇りを持たなければ」と訴えた。
 平日は東京で朝8時から委員会に出席し、週末は地元に帰り行事への出席や街宣活動などをしている政治活動を紹介。「会議に出て期数に関係なく誰でも公平に意見が言える平等感とここで政策が作られるという重要性を日々実感している」と率直な思いを述べた。
 また喫煙室で知り合った議員秘書を通じた人脈作りや、同じ容姿の議員と「日本を明るくする会」を作ったことなど日ごろ聞けない話に関心を示した。
 地下道でつながる国会議事堂に移り、八木氏の案内で普段入れない自民役員室や国会対策室などへ行った。
【後藤真一】


 高校野球愛知大会 豊田西高初戦前に OBらが激励
「チャンス必ずある」

20130711西高OB会
 夏の甲子園初出場を目指す豊田西高校野球部(部員50人)の激励会が3日、小坂本町の豊田産業文化センターで開かれた。同校野球部出身者でつくるOB会が企画。選手の親も含めて約150人が参加し、エールを送った。
 激励会は毎年、初戦を前に開催している。卒業生で監督を務めた経験もある渡辺忠会長があいさつ。1998年に出場した春の選抜の再来を期待するとともに、「今回のシード校は決して伝統校ばかりではない。西高にも必ずチャンスはある。大きな成果を成し遂げてほしい」と鼓舞した。自身の監督時代には決勝で敗北しているだけに、その熱意は並々ならぬものがあった。
 力強い言葉に背中を押されるように小和田雅章監督は「個人の力は弱いかもしれないが、力を合わせれば頂点に立てると信じている。チームの結束力は過去最高」と応えた。
 選手らも壇上でそれぞれ大会への意気込みを語った。主将の生田祐介君は支えてくれた両親や関係者へ感謝の気持ちを表し、「1日でも長くこの仲間と野球がしたい。日本一長い夏にする」と固く誓った。
 同校は13日、刈谷球場で富田高校を相手に初戦を迎える。10時30分開始。
【九郎田宏之】



故郷意識を育てよう 学校近くの公園清掃
竹村小4年児童

20130711竹村小
 市立竹村小学校(和田裕枝校長、児童783人)の4年生64人が28日、学校近くの新池公園でゴミ拾いを行った。
 竹上区長の加藤俊平さん(73)=住吉町=をはじめ10人のボランティアとふれ合いながら環境学習の一環としてボランティア活動を行った。故郷を愛する気持ちや環境問題に目を向け実践する心を育てようと年5回実施。2回目の今回は4年生4学級130人のうち2学級が参加した。
 公園内の木の紹介や、枝下用水を作った西沢真蔵の話をした後、加藤区長「1番大切なのは安全。怪我をしないように。暑いがまじめに取り組んで」とあいさつ。生徒らは軍手、トング、ゴミ袋を手に池を一周しながら公園内のゴミを拾い、燃やすゴミを中心に約3袋分回収した。
 小沢雄大君(9)=広田町=は「花火やタバコが一杯落ちていた。きれいになるとすっきりして楽しい」。今井友萌さん(10)=竹本町=は「小さい子からお年寄りまでみんながきれいに使ってほしい」と話した。
 夫馬秀樹教頭(56)=若林西町=は「4年生は中学年で段々と学校外に目が向かう時期。地域の人と触れ合い環境について考えたり整備するのは有意義」と話した。
 加藤区長は「月に2回ボランティアで公園内の清掃をしているがまだゴミがある。自治区としては生徒がよくやってくれてありがたい」と話した。
 同公園は大きな池の周りに散歩道や芝生広場が整備され、釣り人や散歩をする近所の人で賑わう。
【瓜生佐由紀】


※その他記事については紙面にてご覧ください。


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