新三河タイムス社

愛知県豊田市にある新聞社。豊田市、みよし市の情報を発信。

わが街わが人~まちづくり~

マップ作り通じて知人の輪
益富コミュニティ会議まちづくり委員会代表 柳沢宏之さん

20130711わが街わが人

 かつてベッドタウンとして人口が急増したものの、減少傾向をたどる豊田市益富地区の名所旧跡を紹介するマップが今春完成した。作成した益富コミュニティ会議まちづくり委員会代表柳澤宏之さん(57)=泉町は「まずは近場を知ってもらう意味で作った。各家庭に配り何かのついでに今まで行っていない場所に足を延ばして」と呼びかける。
 高齢化が進む中、「地域を歩き健康な体を作ろう」と1994年発行の地図を基にメンバー8人と候補地を巡り、新しい場所を加えて掲載。編集にあたり元の地図の史跡の説明は古い言葉で分からず、確認する手だてを探すのにひと苦労。カラー版で発行するため地元写真愛好家に撮影を依頼し、8月から翌年3月までに春の写真が撮れず、3月ギリギリの撮影に協力してもらうなど編成に尽力した。
 「益富の自然と地域資源を活かした健康・文化交流事業」の第1弾。第2弾は健康器具の設置や道の整備、第3弾で地域間をつなぐコースを作成予定で、「地域同士をつないでいくこと」を最終目的に掲げている。
 現在マップで紹介した場所に人を呼び込む妙案を考案中。イベントを企画し、お客、スタッフとして携わり、定年後に地域の中で生きがいを感じられる企画を検討している。
 同地区は14地区で構成。うち4地区は昔ながらの地区だが、残りは団地建設に伴いできた。住民の年齢が似通っており、今後高齢化を迎える。「8割が新たに移住して来た人。自分の住む地区は知っていても隣の地区は知らない人もいる。互いに足を運びやすくしたい」と訴える。
 20歳で京都を離れ、22年前移り住んだ。定年後に区長を務めるのが一般的だが、「第2の故郷と思っている。ここで骨を埋めるなら、何らかの貢献ができれば」と平日は会社、土日曜は交流館と多忙な毎日。「家と会社の往復で孤立していた。家族以外知らなかったのに何百人もの知り合いが増え、地域での自分の存在感が感じられる。忙しいが、それ以上のものが得られる」と充実感がほとばしる。「広げるつもりはなかったが、自然と人の付き合いが広がっていくのが楽しい」。笑顔が全てを物語る。
【瓜生佐由紀】

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