新三河タイムス社

愛知県豊田市にある新聞社。豊田市、みよし市の情報を発信。

新三河タイムス第4476号(2013/04/25発行)

豊田市議会正副議長と自民改選 杉浦弘高議長が有力
来月14日臨時会 3期・太田氏4役入りに関心

 この時期恒例行事として関心が集まる申合せ任期1年に伴い議会役職を改選する豊田市議会5月臨時会が14日、会期1日で開かれる。最大会派の自民クラブ(都築繁雄団長、28人)の総会が明日26日にあり、議員団の次期役員を選ぶ選考委員会がスタートする。正副議長や監査委員に加え、常任・特別委員会の正副委員長や議会構成を一新。実質GW明けから選考が始まる。議長経験者など古参議員との根回しを繰り返しつつ選考されるが、有力視される杉浦弘高氏の議長就任と、3期生のうち唯一四役を経験していない太田博康議員が入るかどうかが関心の的。

 選考委員会は議員団4役と正副議長。そして団長指名の2人のうち議長経験者の松井正衛議員(4期)ほぼ確定しているが、もう1人は流動的。内部規定で委員長は団長の都築繁雄議員(3期)、副委員長に幹事長の近藤光良議員(3期)、委員は総務会長の神谷和利議員(3期)、政務調査会長の日恵野雅俊議員(3期)。
 団長が議長、幹事長が団長になる役職の順送りが慣例化する中、昨年は団長の杉浦弘高議員が3期生のトップを切って議長就任が有力視されていたが、杉浦議員は「選考委員長が自ら議長を選ぶ慣例を打破しなければならない」と3年前の幹事長以来4役を離れ、市議会ナンバー3のポスト議会運営委員長の梅村議員を選んだ。
 選考委員会メンバーらによると「議会報告会やシンポジウムを開いたが、その後のアンケートで議会に対する理解の低さに猛省。胸襟を正し、市民とかい離した方法選考方法では理解を得られない」を基準に選んだという。
 臨時会では、再生可能エネルギー条例制定と議会活性化の特別委員会を設置する予定。自民クラブでは市議会基本条例に規定する議会報告会とシンポジウム、アンケートによる市民の説明責任と議会参画への確保に努めており軌道になりつつあるとの考えと、全国各地から議会に視察に訪れるなど同市議会が改革・活性化を図っていることへの旗頭としてトヨタ自動車の意向をくむ市民フォーラムなどとの相違もあり、議会活性化特別委員会の設置は微妙な状況だという。
 昨年団長を経ずに異例として3期で最年長の梅村憲夫議員が議長に就任。議会活性化を熱心に説く梅村議員が議会活性化特別委員会設置にこだわれば、同委員長に就任し、3期の近藤光良議員の団長就任が増す。一方、市民フォーラム側から「代表の庄司章議員の副議長を」との声もあり、限られた枠組みの中で3期で唯一4役を経験していない太田議員や、4期で未経験の加藤昭孝議員の処遇に注目が集まる。
 日ごろの人間関係や候補者に対する考え方の違い、相性、年齢を勘案して導き出されるが、複数の古参議員らは「増えた新人に説明できるよう方針を立てた上での人事を。内輪で仲よし子よしで決めるのではなく、議論の末の選考を」と注文する。
【後藤真一】



無残・小原の四季桜看板
西山市長時代 緑陰に植樹
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 豊田市中心市街地を南北に通る「緑陰歩道」は県外の市町村議員視察の定番コースになるほど有名。西山孝市長の最後の偉業だ。その市西庁舎の西側に小原の四季桜が当時の小原村から贈呈され植樹。小原の四季桜は、遠く関西方面からも観光客が真冬の小原を尋ねるほど有名になった。だが、残念なことに緑陰歩道の「小原の四季桜」は、15年ほど前に枯れてしまった。その跡に市は寒椿を植樹した。その寒椿が今、大きく成長し、見事な赤い花を咲かせている。ここまでは事実の経過。
 ところが、である。四季桜のステンレスの看板が、汚れて無印のまま無残にも「放置」され続けているのだ。
 市担当職員はこの事実を知っているに違いないが予算が欠乏しているのか、その気がないのか、これでいいと思っているのかわからないが、15年も放置し続けてきた。
 さて合併から8年、豊田市の仲間入りした旧小原村。同地区の住民がそれを見れば、嘆き悲しみ憤るはずだが、豊田市長は「小原の四季桜」を再生させるのか、看板を撤去するのか、注目したい。
【渡久地政司】


住友ゴム名古屋工場 CSR活動を強化
住民との交流を マレットゴルフ場完成 ドングリの苗木を市内で配布
 住友ゴム名古屋工場(新生町)が社会貢献活動に力を入れている。13日には地域住民と交流を深めようと工場内の緑地を活用して整備を進めてきたマレットゴルフ場が完成、従業員とプレーを楽しんだ。また地元園児が集めたドングリで広葉樹を育て配ったり、ホタルやメダカが育つビオトープも整備するなど「地域と共に」を合い言葉に緑化活動に力を注いでいる。
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 同工場内ではドングリの苗木育成場や果物農園など生物多様性に配慮した多様な施設を「ふれあい広場」と名付け、一角に工場内の緑地を利用したマレットゴルフ場「ころもコース」を開場した。オープニングセレモニーには、地元樹木・緑ケ丘・丸山自治区住民をはじめ同社社員ら約100人が出席。吉岡哲彦工場長(56)は「地域住民との交流の拠点としてドングリ同様に大切に育てていきたい」とあいさつ。緑ケ丘の谷沢昇区長は「これまでも祭りなどで交流を深めてきたが、高齢化が進む中、気軽にできるスポーツの場を整備していただきありがたい」と感謝の言葉を送った。
 完成したマレットゴルフ場は延長130㍍、広さは1000平方㍍。さっそく完成したマレットゴルフを楽しみ、パーが決まると歓声を上げた。ゴルフ愛好家でも初めてやった人もいて「違う楽しさがある」と真剣にプレーしていた。
 同社では国内6工場の生産活動に伴いCOを排出することから、2009年からCSR活動の一環でグローバルで展開する「100万本の郷土の森づくり」プロジェクトを開始。同工場でも地元丸山こども園の園児が集めたアラカシ、シラカシなどの総称ドングリから苗に育て、常時工場内では3万ポット以上を育てている。昨年はガーデニングフェスタや豊田マラソンのほか、週末に稲武地区の道の駅どんぐり横丁駐車場で配布し、昨年は累計6000本。現在ではイチジクやキーウイ、定年退職記念で贈られたサクランボやブルーベリーなども育てている。
 また同工場誕生50周年を迎えた11年4月に記念事業の一環でビオトープ「ころもの泉」を整備。従業員の手作りで生態系を壊さないよう伐採や移植は避け、水もカキの殻と竹で浄化するなど環境に配慮。メダカ、フナが生育する6つの池も設け、地域に開放する。
 吉岡工場長は「地域社会に貢献し、期待され信頼され愛される企業として新しい価値を創出し、持続可能な社会の発展に貢献すると同時に、地域住民との交流を深め生物多様性への関心を育んでいきたい」と話している。
【後藤真一】


寿恵野こども園 豊田産など木材で新園舎
一般流通財多用し安さ実現 鉄骨造りと費用同じ
 2012年度から工事を進めてきた豊田市南部・鴛鴨町の「寿恵野こども園」(鈴木三幸園長、園児134人)の構造材が組み上がり15日、見学会が市内で建築物の設計・施工に携わる関係者などを対象に行われた。こども園を視察した太田稔彦市長は「木造で作るため、木が子どもたちや利用者の目に見える建物になるといい」と話していた。
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 同園は待機児童(昨年10月時点で162人)の解消を目的に、昨年7月に策定した「公共建築物等の木材利用の促進に関する基本方針」に基づき、昨年9月から木造2階建で改築工事を開始。延べ約2094平方㍍で乳児室3室、保育室9室などを設置。定員は250人で約100人増やす。低層の建築物は原則木造とし、地域材を優先利用するなどの基本方針に基づいて造る第1号だ。
 園舎、園庭などの総事業費は約6億1000万円。こども園の建築は耐火性が必要なことやコスト面から鉄骨造が多く、木造建築物は市内初。
 市建築住宅課の井上佳大主任主査は「木の構造部分を15㍉の耐火被覆の強化石膏ボードで覆う大壁工法と一般流通木材を多用することで従前のコストで木造化を実現。耐火性、工期も従前と変わらない」と説明。遊戯室は天井の梁が見える状態にし、素材が感じられる設計となっている。
 市ではスギ・ヒノキ人工林のうち3分の2が過密状態にある森林の整備が大きな課題になっている。過密な人工林は土砂災害の危険やCO吸収機能の低下などさまざまな問題が懸念されている。今回の建築には全体で使用する447立方㍍の木材のうち柱などの構造材や腰壁などの内装材に市内産木材を258平方㍍使用予定(一般的な木造住宅の使用量は25立方㍍)。集成材なども県産材を使い、地域産木材の使用を促す。
 また市内産木材を利用した市以外が整備する公共的建築物を建設すると最大100万円が交付されるという。
 新園舎は8月中旬までに完成、9月下旬から使用開始予定。
【瓜生佐由紀】


市民同士のルール必要
おいでんまつりトークイベント 総踊りで一体感を
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 豊田の夏の風物詩おいでんまつりを市民目線で考えるイベント「おいでんダヨ全員集合」が20日、豊田市小坂町の市民文化会館で開かれた。踊り連の関係者など会場に集まった約100人の一般市民とゲストがそれぞれの立場からおいでん踊りの課題について意見交換した。
 はじめにおいでんの誕生に携わったゲスト4人が当時の様子を振り返った。全国各地のまつりをプロデュースし、現在小原地区に移り住んだ竹内正美さんはテーマソングの歌詞を担当。「おいでん」というフレーズにこだわったことを明かし、「当時は市外から来た人が半分くらい。新しいコミュニティをつくることをテーマにした」と話した。
 また、主催者側として関わった元市総合企画部長の鈴木辰吉氏は「おいでんまつり」が商標登録されていないか確認したり、おいでんが豊田の方言かどうか調べるなど奔走した当時を懐古。反対する市民もいる中、開催した第1回について「終了後に商店街の組合長と抱き合って喜んだことは今でも忘れられない」と語った。
 続いて会場に集まった市民も交えて意見交換した。議論の対象は2007年の規模縮小以来、参加者が減る踊りについて。多くの参加者が規制前のような盛り上がりを望む一方、「酒を飲んで暴れるなど無法だった昔のように戻りたいとは思わない」と意見した。
 ただ、現在のようにコンテスト化された踊りを危惧する声も。「統制と自由が交互にあれば、もっと盛り上がる」とし、踊り連が一体となって楽しめる総踊りのシステムを取り入れるべきだと求めた。
 ほかにも、1年を通してまつりと関わっていく場所が必要だと、部会や支部をつくることを提案。「推し引きの調整は市民同志ならできる。関係者で総会などを開きルールをつくる必要がある」とまとめた。
 イベントを企画した「NPO法人おいでん」の安本和外理事長=平芝町=は「1人でも多くの人がおいでんについて真剣に考えてくれれば」と話した。
【九郎田宏之】


※その他記事については紙面にてご覧ください。

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