新三河タイムス社

愛知県豊田市にある新聞社。豊田市、みよし市の情報を発信。

新三河タイムス第4491号(2013/08/08発行)

来年5月開業20周年 名鉄トヨタホテル
名鉄トヨタホテル(豊田市喜多町)が来年5月に開業20周年を迎える。「世界のトヨタ」のお膝元・豊田市の玄関口に位置し、海外からの宿泊客も受け入れてきたが、リーマン・ショックなどもあり、必ずしも順風万帆だった訳ではない。地元の発展とともに成長する同ホテルの社長に6月、就任したばかりの横井孝範さん(61)にこれからの〝ホテル像〟などを聞いた。
20130808名鉄ホテル
本格的リニューアル 今月末から大宴会場など 
-ホテル業との関わりは。
 「豊田は初めての任地だが、ホテル業は1997年から5年間、岐阜市・岐阜ルネッサンスホテルを所有・経営する合弁会社の取締役を経験したことがある。ただ、オーナー側として経営面に携わったので運営については関与しなかった」
 -豊田市にホテルを出店した経緯は。
 「元々、鉄道会社として上昇を続ける三河線・豊田線がある重要エリアの拠点・豊田市という地域と連携して生きていく中で地元の要請もあって出店した。
 昨今の状況は厳しいが、地元と一緒になって全体の中で果たす役割があると思っているし、ポテンシャルの高い当地はどんどん変わっており、これからも『世界のトヨタ』のお膝元として発展していく」
 -厳しい中、昨今の状況は。
 「ホテルの年間売り上げ約14億円でここ1,2年はなんとか黒字を維持。宿泊稼働率は65%弱。そのうち外国人客は3分の1。リーマンショック前は半分超あった。持ち直して来た方だが、さらに稼働率アップは目指さなければならない。
 一方、シティーホテルのメーンといわれるバンケット(宴会・祝宴)は、売上の約4割を占めるが、顧客は地元企業や個人。ディナーショーやイベントもあるが、時代や世代にマッチしたものをタイミングよく企画・提供する必要がある。これがなかなか難しい。むしろホテル内のレストランなどでミニイベントをこまめにやって、『いつも何かをやっている』という地道な積み重ねが肝要。
 最近では食材の地産地消とか、市内の3シティホテル共同の特別メニュー競演も企画するなどコラボに力を入れている。
 ホスピタリティー(おもてなし心)が基本のホテル業は清潔・心地よい接客に心を込めることは無論だが、それにひと手間を加える、気づきやセンス、知恵を添える。それがホテルの価値を左右する。永遠の課題だが」
 -今後の取り組みは。
 「来年5月で開業20周年を迎える。それに合わせて7階大宴会場をリニューアルする。本格的には初めてで、主にホワイエ(ロビー)やジュウタンなど内装を変える。『ジャパニーズモダン』をコンセプトに、例えばジュウタンは豐田市の市花・ヒマワリや母なる川として親しまれている矢作川などをデザイン化した豐田らしさを強調したものになる予定だが、詳しいことは乞うご期待。
 工事予定は8月末から9月上旬まで。9月8日の「林家三平独演会」がこけら落としイベントになる予定」
 -モットーは。
 「私のモットーは「明るく楽しく元気よく」。そうすれば職場内の風通しがよくなり、コミュニケーションが生まれ、現場での知恵が生まれる。それが力になり、会社の力になり、お客さんのためになる。これまでそうやってたし、今後の指針でもある。
 趣味はゴルフで30年になる。ハンディは12」
【鬼頭直基】

豊田市駅前北地区再開発  23日に組合設立 
豊田市駅前の市駅前通り北地区再開発事業を進める再開発組合の設立総会が23日、豊田市喜多町3の準備組合事務局で開かれる。
 再開発事業は名鉄豊田市駅前通り北地区の約1・6㌶を再開発し、西からシネマコンプレックスなどが入居する「商業・業務棟」(地上8階、地下2階、高さ約45㍍)、計130床の老人ホームが入る「高齢者施設棟」(同、同、高さ約30㍍)、約160戸の分譲マンションの「住宅棟」(地上26階、地下2階、高さ約85㍍)が建設され、各棟1、2階に商店などが入居する。
 建築延床面積は約5万7500平方㍍、事業費は約185億円。
 同所の地権者35人が2010年3月準備組合を設立し、12年3月都市計画決定を受けるなどして、今年5月に賑わいをもたらす事業のコア施設・アミューズメント施設にシネコン業者の「ワーナーマイカル」(東京)が選定された。同時に組合設立認可申請(事業計画、資金計画)を愛知県に提出していた。
 このほど県知事の認可が降り見通しが立ち、23日、準備組合の解散、本組合設立総会を開き、運営規則、役員選出などを決める。なおその後、祝賀会も行われる予定。
 今後は現在同所で商店を営むなどの地権者(組合員)の権利変換手続きなどを来年3月までに行い、県知事の認可を得た後、早ければ同年中に建物を解体し、建設工事に着手、16年度オープンを目指す。
【鬼頭直基】


ガンダム描き30年
プロ漫画家 近藤和久さん 地元で個展 
30年ほど前、子どもの心をとりこにし、プラモデル店や玩具店に徹夜で並ぶなど社会現象が起きた男の永遠の憧れ「ガンダム」はいまなお男心をくすぐる。豊田市丸山町在住の漫画家近藤和久さん(54)は描き続けて30年。ガンダムの原画・模型など幅広く展示する個展を25日まで豊田地域文化広場(西田町)で開いている。近藤さんは「自分のやってきた仕事を見てもらい、評価してほしい。家にしまっておいても仕方がない。大勢の人に見てもらうのが大切」と話す。
20130808近藤和久さん
豊田市出身。中学時代から絵で食べていくと将来を描き「つげ義春に感銘を受け漫画家に憧れた。文学的なことを漫画で表現できるんだ」と当時を振り返る。
 高校のころから雑誌に投稿を始めたが受賞には至らず、卒業後に上京。アルバイトをしながら講談社に原稿を持ち込んだ。佳作などを受賞するも、仕事には結びつかなかったが、担当者から「少年雑誌コミックボンボン」の連載話が舞い込む。
 ボンボンは、ガンダム漫画を載せるために作られたような雑誌。さまざまなガンダム漫画が掲載され、ハードメカが描ける作家を探していて声がかかった。「25歳だったのでデビューできて仕事がもらえたのが嬉しかった」と率直に話す。
 上京年にガンダムはテレビ放映が開始。「人から勧められ途中から見始めたが、すごいと思った。当時はないリアリズムを混ぜていた」と語る。
 主に『機動戦士ガンダム』シリーズを題材にした漫画作品を手がけ、『機動戦士Ζガンダム』にはメカニックデザイナーとしても参加。ミリタリー色の強い描写と独自の解釈によるアレンジされた兵器が特徴。特に「機動戦士ガンダムMS戦記」で発表したハードディテール版ザクⅡの意匠は当時の読者に衝撃を与え、シリーズの漫画作品における独自にアレンジされたモビルスーツは「近藤版」と呼ばれガレージキット化されている。「 ガンダムはお互いのイデオロギーがぶつかり合うというバックがあり、一つの兵器としてモビルスーツがある。なぜ戦うのかという物語や政治的な駆け引きで引きずり降ろされる人間ドラマが盛り込まれている」と魅力を語る。
 好きなモビルスーツはザク。「最初に見た作品に出ていた。お互い『正』と思っている者の戦いが戦争。悪役でも心惹かれるものがあった」と目を輝かす。30年間の著書はドイツ、韓国など海外でも出版、イタリアでは出版物すべてが翻訳されている。
 03年に古里豊田へ戻り、現在は角川書店発行の月刊雑誌「ガンダムエース」に機動戦士ガンダム「名も無き戦場」を連載中。デビュー以来アシスタントは付けず、1人で描き続ける。最もこだわるのはメカの描写。「緻密な線を描くことが見せどころ」と思いは強い。
 近藤さんは「将来は博物館にしたい。最近好きなのは立体物。所蔵物を見てもらいたい」と夢を語る。
【瓜生佐由紀】


※その他記事については紙面にてご覧ください。


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