新三河タイムス社

愛知県豊田市にある新聞社。豊田市、みよし市の情報を発信。

新三河タイムス第4477号(2013/05/02発行)

豊田市議会役員改選 加藤昭孝氏の処遇カギ
定数問題調整役で梅村氏?!
 
 豊田市議会の役職を改選する14日の市議会5月臨時会に向け、議員らの話し合いが本格化。例年、最大与党自民クラブ(都築繁雄団長)を中心に前日まで議長経験のある古参議員や引退した元長老議員などとの根回しを繰り返しつつ選考されるが、今年は議長は杉浦弘高議員でほぼ確定。副議長も4期ながら倉知・三浦県議の両派閥に属さず役員未経験の加藤昭孝議員で収まれば、スンナリいきそうだが、市民フォーラムも「庄司章代表を」との声もあり、最後まで意見がもつれそう。
20130502giin.jpg(写真左・杉浦弘高氏/右・加藤昭孝氏)
民主がポスト要求か
 臨時会では会期1日で正副議長と議会選出の監査委員、さらに常任、特別委員会の正副委員長など議会構成を一新するが、人事権を握る与党自民クラブ(都築繁雄団長‐近藤光良幹事長)の団長、幹事長、総務会長、政調会長の4役をはじめ、部会構成も同様に変わる。
 選考委員会は議員団4役と正副議長。そして団長指名の2人のうち議長・団長経験者の松井正衛議員(4期)と牛田朝見議員(2期)で決まった。ゴールデンウィーク前の26日を皮切りに7、13、14日に開かれる。
 臨時会では自民内、市民との調整の末、再生可能エネルギー条例制定と議会活性化特別委員会の設置がほぼ決定の見通し。当然議会活性会員課では2年後の改選期を控え、定数問題も議論される。前回は中根大議員を委員長に最終的には合併町村の意見をどうくむか、地域会議が成熟していないことなどを理由に定数46人で落ち着いたが、市民フォーラムの提案でから「次回に定数問題の議論を盛り込む」との一言を入れた。
 議会活性化を熱心に説く梅村議長だが、多数派を占める3期の中で団長未経験。だが前回の中根議員同様に定数問題では他の会派との意見調整など重要な役割を担う。公明・共産は死活問題なだけに当然反対の姿勢。調整役として3期で最高齢の梅村議員が委員長に就くのか。注目される。
 また、派閥に属さない加藤昭孝議員の処遇がカギを占める。「サッカー場建設反対や自民と民主で同会派はおかしい」と自民会派を離脱したために悲哀を受け続けてきた加茂三樹雄議員が一昨年副議長に就いたが、この時期で加藤氏を副議長で収めるのか。加茂議員が5期目で副議長に就いたように「次期市議選を経てやらせるべき」との声も根強く、いまだ不透明。「役員四役はやらせたくない。(次回定数削減となれば当選が危うい)合併町村選出議員も控えている」との声も大きい。
 市民フォーラムの庄司代表の副議長就任の声も政治バランスを考えれば、当然とする自民側の声もある。会派に属する議員数の割合からすれば、任期4年間のうち市民フォーラムが「副場長ポスト」を要求しても何ら不思議ではない。
 河合芳弘議員、梅村憲夫議員と三浦派が2年連続で議長。その前は倉知派が2年続いたように、かつてのような派閥間の激しい闘争、あつれきは消えつつある。日ごろの人間関係や候補者に対する考え方の違いや相性、年齢などを勘案すると自ずと議長ポストは導き出される。
【後藤真一】


エコフルタウン開業1年
今月中にも地産地消レストラン 水素ステーションなどOPEN

魅力増えて再デビュー 10カ月余2万2000人来場
 環境モデル都市・豊田市の“ショーケース”として市民に最新のエコ技術、低炭素ライフスタイルなどを紹介する「エコフルタウン」(元城町)が昨年5月18日オープンして約1年。3月末までの来場者は約2万2000人で同市は「予想より7000人多い」と評価し、今月中にも地産地消レストランなど第2弾施設が開業予定。担当する環境モデル都市推進課は「さらに親しみやすくなり充実する」と話すが、日進月歩の環境技術、生活レベルとのギャップなど課題も挙げる。
20130502エコ・レストラン
 エコフルタウンの正式名は「豊田市低炭素社会モデル地区」。2009年1月、国から他の6自治体とともに「環境モデル都市」の指定を受けた市が環境技術の開発・普及のためのフィールド提供として1・55㌶を11年度から10年間年間5000万円でJA豊田(西町、柴田文志代表理事組合長)から借り受け、第1期分として0・7㌶に市の取り組み、先進環境技術を展示するパビリオン、スマートハウス、緑化・特殊舗装などを設置し、昨年5月18日、オープンした。
 インフラやパビリオンを除き、各施設は出展企業が建設・運営する方式で1期分のスマートハウスはトヨタホーム(エコ機器43社参加)が出展。
 パビリオンには中央に置かれたバスの画面に環境施策などが映像で紹介。壁側にクイズコーナーや空から市内を眺める映像コーナー、各企業の取り組みの紹介を展示。
 3月末までの来場者2万2000人のうち7割が企業・行政・各種団体など380団体。残り3割が一般市民。海外からの視察は中国、韓国はじめ西欧、アラブ諸国まで約60カ国にのぼった。
 その後建設された①地産地消レストラン(水島建設、ナクア)、②水素ステーション(東邦ガス、岩谷産業)③マルチモービルステーション(トヨタ自動車、ヤマハ発動機)がほぼ完成し、早ければ5月中に稼働する施設も。
 ①は地元材を使い建設(一部市負担)された客席約50の地元農作物を使ったレストランカフェ②は次世代自動車の燃料電池車への水素ガス供給や燃料電池のPR施設。県内では中部空港内に次ぎ2カ所目③は1人乗りミニ自動車や電動バイク、アシスト自転車各5台を設置し、タウン内ばかりでなく周辺との交通手段として貸し出す。
 いずれもほぼ完成し、内装整備など調整中で間もなく稼働。「エコライフの『見える化』が進み、実感できる施設になり面白さも増すはず」と期待されている。
 なお13年度事業として第2期区域(0・85㌶)の整備を進めるが、内容は北側の中央広場とその東側のスマートハウス設置。3軒の予定だが、夏にも公募し、秋着工、年度内完成を目指す。
 「既設とは異なる地熱利用など中山間地タイプのものも出展させたい」と環境モデル都市推進課。
 また「社会実験や先進技術の展示場も兼ね、時代の変化に遅れないよう工夫や対応力も必要」と話している。
【鬼頭直基】


豊田東高生と意見交換 SI豊田
「日本の心」題に作文発表 最優秀者 フォーラム招く
 専門職や経営者の女性でつくる国際奉仕団体、国際ソロプチミスト豊田(村山明子会長、会員35人)は26日、名鉄トヨタホテルで豊田東高校JRC部の生徒と意見交換を行った。「日本の心」をテーマに生徒が作成した作文が発表され、最優秀賞受賞者は7月に京都である国際ソロプチミストユースフォーラムに招き、全国各地の高校生と交流を深める。SI豊田は2004年に同校をスポンサークラブに指定して以降、支援を続けている。
20130502ソロプチ
 ユースフォーラムは、女子高生が未来のリーダーとして育つため、自分の意見を言い、他人の意見にも耳を傾けることで友情を深めようと1999年から日本中央リジョン独自の重要プログラムとして行われ、8回目の今年は7月24‐25日の2日間、京都国際会館で開催される。 
 意見交換会では村山会長が「震災時に日本人が示した日本人の心や絆が世界から称賛された。今を生きる若者の力を改めて認識したい」とあいさつ。この春着任したばかりの山本校長は「地域への奉仕活動に対して日ごろから支援いただきありがたい」と感謝の言葉を述べた。
 「日本人の心」をテーマとした作文発表では、マナーの良さや他人を気遣う思いやりを話す一方、周囲の目を気にするあまり自分の意見が言えなかったり電車で高齢者に譲れなかったりするとして「積極的に行動したい」などと話した。
 中でも日本人の父、フィリピン人の母を持つ来日3年目の男子生徒は、穏やかで礼儀正しく親切だと長所を強調する一方、愛国心のなさを嘆き、「国を愛することが差別主義者と見られることが不思議」と感想を述べた。
 最後に村山会長は「思うだけでなく行動するのがJRC部の皆さん。震災から2年が経過したが、いまだに仮設住宅で暮らす人々がどのような生活を送っているのか思い起こし、背負って立つ気持ちで支援を続けてほしい」と話した。
 SI豊田は、女学校の歴史を汲み、07年に共学になるまで県内で唯一最後まで残った公立女子高だった同校の中でボランティア活動の中心的役割を担っているJRC部ををSクラブとして指定。同部は昨年度、中心市街地でのふれあいフェスタ、豊田スタジアムでの産業フェスタなどのイベントや、福祉施設などでボランティア活動を積極的に展開し、同団体から寄付を受けた10万円はボランティアで使うバルーンや途上国でのワクチンに活用されるエコキャップの送料などに充てられた。
【後藤真一】


市民に緑化意識 ガーデニングフェス
G-1グランプリ 最優秀賞志賀造園

20130502志賀造園JPG
 豊田スタジアム(千石町)であった「とよたガーデニングフェスタ」の目玉イベントとして29日に開催された「G(ガーデン)‐1グランプリ」で、市内の造園業者の中から志賀造園が最優秀賞にあたる「グッドデザイン賞」に輝いた。
 グランプリには市内の造園業者が出店。限られたスペースの中で、地元の素材などを使いながら、技術を駆使し、自然の庭を意識したり、芸術性を全面に出した作品などが出展された。2位のグッドユーモア賞には萬木園、3位のグッドアイデア賞には丹羽造園が輝いた。
20130502丹羽造園
 フェスタは、豊田市の緑化啓発計画「花やか豊田プラン」に基づき、市民に緑化への意識を高めてもらおうと市アーバングリーン協会、豊田造園業組合、豊田商工会議所、トヨタ自動車などでつくる実行委員会(板倉重治実行委員長)が27日から3日間にわたって開催。いずれの日も好天に恵まれ、市内外から家族連れやガーデニング愛好家らが多数訪れた。
 イベントでは、講座で学んだ苗木をもらえたり、会場内で石積みを制作して庭作りを行う園芸講座をはじめ、ハンギングバスケットや寄せ植え鉢などの分野ごとに愛好家の腕を競うコンテナガーデンコンテスト、個人宅のガーデニング愛好家の庭を巡る見学ツアー、園芸に関するチャリティーオークションなど多彩なイベントが開催された。また、豊田のご当地アイドル「Star☆T」、東日本大震災復興支援助成グループ「SWT+」なども登場し、イベントを盛り上げた。
【後藤真一】


松平高 硬式野球部女子部員 全国大会出場 夢広がる
志賀の太田さん 東山の堀さん 「魅力は力を合わせ一喜一憂できる」
 豊田市鵜ヶ瀬町の松平高校(阿知和聖二校長)硬式野球部の女子部員2人が愛知県連合チームとして全国大会に出場した。3月27日から31日までスポーツピアいちじま(兵庫県丹波市)で行われ、全国の女子野球の強豪校11校が参加、熱戦を繰り広げた。いずれも「野球を楽しむことができた」と笑顔で語る。
20130502硬式野球女子部員
 出場したのは、3年太田つかささん(17)=志賀町=と2年の堀綾佳さん(16)=東山町の2人。毎日の厳しい練習が物語るように日焼けした肌がまぶしい。
 現在野球部員は全16人と少ないが、その中で髪の長い2人の存在は目立つ。古くから部員数が少ないことで知られる同校の野球部だが、普段は男子部員と同じ練習メニューをこなしている。「男子はとにかく打球が強いし速いし、体力的についていくのが大変」といずれも口をそろえる。それでも、楽しそうだ。
 太田さんの普段のポジションはセカンドだが、連合チームではショート、堀さんは普段ショートだが、連合チームではピッチャーとして出場した。試合の結果は惜しくも2回戦で敗れてしまったものの、堀さんは「初めて公式戦に出場してとても楽しかったし、野球を楽しめた。いつも練習している仲間ではない人たちと短期間に練習して試合に出られてよかった」。太田さんは「学校の部活とは違うポジションで出場させてもらい、とてもいい経験になった」と充実感たっぷりに語る。
 太田さんは小学校の時に少年野球を始め、中学ではソフトボール部に所属。「もともと高校では部活に入る予定はなかったが、先輩が熱心に誘ってくれた」。1年の担任教諭が野球部の顧問だったことから「相談したらすんなり入部していいと言われ、野球部に入った」と話す。太田さんが同校初の女子野球部員だ。
 1年後輩の堀さんは初めマネージャーとして野球部に所属していたが、太田さん同様、中学の時にソフトボールをやっていた。「高校にソフトボール部がなく、マネージャーになったが、見ているだけではつまらなくなり、やりたくなった」と太田さんに続いた。
 とにかく2人とも「野球が好き」。「野球を通して仲間と団結したり、みんなで一つのプレーに喜んだり悲しんだりするのが楽しいし、自分が活躍できると嬉しい」と堀さん。太田さんは「やりがいがある。一人ではできないスポーツなので、みんなで力を合わせてプレーするところが魅力」とそれぞれ熱く語る。
 太田さんは「プロになりたい。女子プロの試験を受けようと思っている。受かればずっと野球をやっていく」と将来の夢を語る。
 遠くない将来、プロ野球選手になった彼女のプレーが見られるかもしれない。
【瓜生佐由紀】


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