新三河タイムス社

愛知県豊田市にある新聞社。豊田市、みよし市の情報を発信。

新三河タイムス第4504号(2013/11/14発行)

教育長から転進 小野田新市長
みよし市長選 無投票当選

新たな舵取り期待 自・民一本化で誕生
10日告示のみよし市長選は無所属新人で元市教育長の小野田賢治氏(62)=明知町=が他立候補の届け出がなかったため無投票で初当選した。小野田氏は「産業の発展や生活環境の整備などを優先し、常に市民目線に立って取り組みたい。自分自身はチャレンジの気持ち」と決意を語った。1958年の町政施行以来、7人の首長が誕生したが、議員経験者、市職員OB以外の当選は初。当面は久野市長の引き継ぎによる行政運営が見込まれる一方、新たな視点での舵取りにも注目が集まる。
20131114みよし市長選
市民の声生かせるか課題
市制施行後初の市長選は予想通り無投票で幕を閉じた。午後5時30分。当選が決まると、明知町JAあいち豊田カントリー内の事務所に集まった約350人の支援者からは大きな拍手が起こった。久野知英みよし市長、古本伸一郎・八木哲也衆院議員はじめ、豊田の太田稔彦市長ら近隣自治体のの首長や議長も参加し、祝いの言葉を贈った。
 久野市長は引退表明時には後継指名しなかったものの、「素晴らしい形での当選となった」と喜び、「任期中にしっかりとバトンタッチできるようしたい」と語った。古本議員は未来をつくるのは子どもたちとした上で、小野田氏の教育現場での経験を高く評価。同時に「豊田との連携は不可欠」との言葉も添えた。八木議員は「経験をいかし未来の子どもたちのためしっかりした礎を築いて」と訴えた。
 地元政財界からも祝福の声が。「久野市長に12年間お疲れさまと言いたい。一本化は素晴らしい判断。みよしの発展のため尽力してほしい」と鳥居遼一みよし商工会長。小野田氏擁立に関わった小山祐県議は「最終的に良い結果になった。政治経験がないのは強みにもなる。これからは現場を大切に市民の声に耳を傾けてほしい」と期待した。
 小野田氏は明知町出身。第20代三好町長を務めた故金章氏の長男。愛知教育大を経て74年に教員になり、豊田市豊南中や美里中などで教鞭をとった。02年には寿恵野小校長、09年から12年まで末野原中校長を歴任。市内の小中学校の校長で組織する校長会長も務めた。昨年10月に教育長に就任し、今年10月17日付けで辞任した。


≪記者の目≫
市議会最大会派「新世紀の会」や第2会派の「みよし未来の会」「公明党」はじめ、市内の諸団体が推薦、磐石な後援体制を後ろ盾に無投票で初当選した小野田氏。豊田市では過去何年も自民、民主などの党派や医師会、商工会議所、JAなどの各有力団体でつくる後援会組織「21世紀の会」により、〝一本化を前提〟にした候補選びがされてきたが、今選挙以降、みよしでもそうした人選が定着していくのだろうか-。
 振り返ると人選が本格化した9月当初、久野市長の多選に批判的だった「未来の会」は会派内から候補擁立を明言し、具体的に人選していた。これに久野市長を推薦してきた「新世紀」が反応。対立姿勢を明確に打ち出した。激しい選挙戦を予想していたが、久野市長が不出馬を表明すると情勢に変化が生まれた。
 同市では旧三好町時代、昭和40年代の町長選を機にまちを2分するような選挙が続いた。ある有力者は「選挙の度に足の引っ張り合い。選挙後も落選者が恨みから政策批判する醜い状態」と説明。過去のしこりを清算する選挙になるよう根回しが始まった。
 その上で最適な人物とされたのが小野田氏だ。最も評価されたのは、長年の教育経験に裏づけされた誠実な人柄。政党色が薄いことで政党間のバランスが取りやすいとも判断されたよう。
 一時は、仮に一本化されても「小野田氏の出馬の可能性は薄い」と見られていた。教育長に就いて1年しか経っていなかった上、行政経験もほぼ皆無。本人も「経験不足」については不安視しているようだったし、意欲もなかったように思う。掲げる政策に具体性がないことに現れている。ただ、「小野田氏以外では一本化は不可能だった」とするのが市内有力者の一致した意見。
 一方、無投票で市の舵取り役を有権者が選べなかったことは残念だ。一本化が悪いとは思わないが、小野田新市長で決まることと、みよし市長選が行われることは別。市民代表というありようを損ないかねないからだ。その辺りは政治に関わる全員が受け止めてほしい。
 市長就任を「チャレンジだ」といった小野田氏。今後は重要な判断を迫られる場面は多々ある。〝立てられた市長〟という意識は持ってほしくない。市民の声に耳を傾けつつ、積極的な行政運営に期待したい。
 また出陣式と当選祝賀会ともに来賓出席した太田豊田市長は両席で「豊田とみよしは共栄共存だ」と力説した。隣接している上、トヨタ自動車をはじめ基幹産業が集積した〝ものづくりのまち〟の構造が同じ、との意味合いだろうが、今後首長選びも〝豊田流〟になっていくのか。市議会の動向にも注視したい。
【九郎田宏之】


豊田高専が50周年 半世紀振り返り未来に誓う
9日記念式典 内山田トヨタ会長が講演

 豊田高専(栄生町)の創立50周年式典が9日、JAあいち豊田ふれあいホールで開かれた。学校関係者ら約450人が出席。高井吉明校長がとよたイノベーションセンターや毎年50人近くが海外留学する取り組みを振り返り、「地域連携、グローバル化などを見据え、さらに発展していきたい」と話した。
20131114豊田高専
式典には、常盤豊文部科学省大臣官房審議官、上月正博国立高専機構理事、太田稔彦市長、小栗保宏市産業部長らをはじめ、近隣の高専校長、市内の中学校長らが来賓出席。50周年を記念して募集していた学校のロゴデザインの表彰式があり、足立匤徳さん(同窓会長)ら5人に賞状が贈られた。
 式典後にはトヨタ自動車の内山田竹志会長の記念講演もあった。内山田会長はトヨタで働く豊田高専OBの活躍ぶりを、自身との仕事での関わりなどを支えて紹介。タイトなスケジュールでこれまでにない技術(ハイブリッド)を搭載したプリウスの開発秘話や今後のトヨタの環境技術に関する開発について語った。
 内山田会長は将来を担う技術者に向かって「環境・先進技術をワクワクしながら開発して、世の中に出していきたい」と熱っぽく訴えた。会場を名鉄トヨタホテル(喜多町)に移し、記念祝賀会が催され、同窓生や教員らが旧交を温めた。
 また、学校祭のあった2日には同校記念会館会議室でホームカミングデイ式典を挙行。50周年記念事業として整備を進めてきた小型風力発電装置が披露された=写真。
20131114風力発電

 豊田高専は1963(昭和38)年に機械工学科、電気工学科、建築学科の3学科で発足。その後5学科に増え、94年にはより高度な技術者養成のため「専攻科」を加えた。開校以来、この地域の基幹産業であるものづくりを支える技術者7000人以上を送りだしている。
【後藤真一】


ストイコビッチ監督を訪問 太田市長 サッカーファン増加に感謝
20131114メッセージフラッグ
今季限りで退任するサッカーJ1名古屋グランパスのドラガン・ストイコビッチ監督(48)の功績を称えるため、豊田市の太田稔彦市長が6日、トヨタスポーツセンター(保見町)内のクラブハウスを訪ねた。市内の子どもたちが書いたメッセージフラッグを渡し、「監督のお陰で豊田市内のサッカーファンが確実に増えた。6年間お疲れさまでした」と感謝した。
 フラッグは市内サッカー少年団に在籍する小学生を中心に150人が手書きした。「感動をありがとう」「ゆっくり休んで」など感謝と労いの言葉が並んだ。
 ユニフォーム姿で現れた太田市長はストイコビッチ監督とガッチリ握手。フラッグと共に三州足助屋敷で作った扇子も手渡し、「今度は代表監督として日本に戻ってきてほしい」と期待した。市長室にユニフォームを飾ったり、名刺にデザインを施すほどのグランパスファンとあって、サインをもらうと「一生の宝物にしたい」と喜んだ。
 今季残り4試合のうち豊田スタジアムでは残り2試合。ストイコビッチ監督は「スタジアムは一緒に成長してきたわが子のような存在。必ず勝って皆さんとお別れしたい」と意気込んだ。同時に市内の子どもたちには夢や情熱を持って練習に取り組んでほしいとのメッセージを残し「将来はグランパスの選手に」と語った。
 ストイコビッチ監督は1994年-01年、グランパスでプレー。華麗なテクニックと闘争心で多くのファンを魅了した。08年に同監督就任。10年にはリーグ初優勝をもたらした。
【九郎田宏之】


マレットゴルフ支援
宅建協会 豊田支部 優秀選手に豪華賞品贈る

20131114マレットゴルフ
愛知県宅建協会豊田支部(光岡新吾支部長)による「第6回マレットゴルフ大会」が3日、中田町のマレットゴルフ場で開かれ、中高年を中心に約250人が心地いい汗を流した。
 同支部が社会貢献の一環で開催しているもので、大会には1000人以上が出場した市内の四郷(四郷町)、高岡、河合池(河合町)、柳川瀬(畝部東町)の地区予選を勝ち抜いた市民が参加。手製のコース内には所々に実の成る木や花が植えられ、パットがきれいに決まると「よしゃー」と雄たけびを上げた。
 中にはホールインワンを成し遂げる選手らもいて、拍手と歓声が沸いた。
 出場選手には全員に参加賞が渡されたほか、成績優秀者にはフルーツの盛り合わせやシンビジウムなどの豪華賞品が送られ、ガッツポーズをするなどして喜びを表した。
 光岡支部長は「人生を生きていくには夢と目標、健康、安全安心の家が必ず必要。困りごとがありましたら近くの支部会員に相談ください」とあいさつした。
【後藤真一】


「防サイ君」で地震体験
豊田市消防本部 今年29園で実施

20131114ぼうさいくん
豊田市消防本部の地震体験車・防サイ君が31日、野見こども園(山崎多香美園長、園児122人)にやってきて、園児らは地震の揺れを体験した。
 同事業は、消防本部予防課が防火防災教育の一環として行っている巡回指導で園児らの心構えを育み、子どもが家庭で話すことで大人にも広がることを期待して行われている。市内を3つの区分に分け3年で全99園を回り、今年は北地区39園で実施している。
 園児らは6人程度のグループに分かれ、順番に乗り込んだ。防サイ君が揺れ始めると、園児らは素早く机の下に頭を入れ、机の脚にしっかりつかまっていた。揺れは3段階に大きくなり震度7になると思わず「ワー」と声を上げる子もいた。
 体験を終えた園児は「すごく揺れて怖かった」「首が自然に動いた」と感想を話した。
 保育師たちは東日本大震災の揺れを体験。激しく揺れる中で必死にしがみつく様子に、園児からは「先生、頑張って」と声が自然に上がった。
 山崎園長は「今後の避難訓練の際には今回の経験を思い出して、より実感できる訓練を行っていきたい」と話し、消防本部予防課の日高宗一さんは「地震発生時にどこにいるかわからない。どんな時でも自分の身を自分で守れるようになってほしい」と訴えた。
【岡田】

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