新三河タイムス社

愛知県豊田市にある新聞社。豊田市、みよし市の情報を発信。

新三河タイムス第4505号(2013/11/21発行)

愛環四郷駅東 区画整理事業  業務代行方式 模索
今年度 都市計画決定へ
豊田市四郷町の愛環鉄道・四郷駅東の約26㌶を組合施行で区画整理する計画は、地権者約150人の9割以上の同意も得られ、12月に豊田市、来年2月には愛知県の都市計画審議会も開かれ、今年度中にも都市計画決定される運び。一方、区画整理事業を効率的に進行させるゼネコングループによる初の「業務代行方式」の採用も模索しており、先ごろコンサル会社に調査を委託している。
20131121四郷
同地区の区画整理事業は駅前開発で宅地化、都市機能整備を図る市の「まちづくり構想」の一環で、四郷駅東の農地26㌶を住宅地(居住誘導拠点)として整備し、住宅約800戸、約2000人が入居する計画。
 2008年から予備調査や測量が行われ、地権者150人の中から代表約20人が「四郷駅周辺土地区画整理事業」発起人会を設立。今夏までに地権者約95%の同意も得た。
 計画案では、事業費は約70億円。支出は移転移設費約21億5000万円、整地費約13億円、公共施設整備費約16億4000万円など。
 収入は市助成金約29億円、保留地処分金約25億2000万円など。
 一方、開発には都市計画決定などの手続きが必要で、
 ①現在、市街化調整区域の同地区の市街化区域への変更
 ②専用住宅地、商業を含む住宅地など用途地域の変更
 ③区域の確定
 などを進めている。市や県の決定が必要で、それらを検討する学識者らによる「市都市計画審議会」は12月、県審議会は来年2月に予定されている。
 関係者は来年3月末までに「都市計画決定」を得て、14年度に区画整理組合を設立させたいとしている。
 一方、事業の合理的促進を図るため、ゼネコンや開発業者などのグループが組合の業務代行する方策を11年から地権者側で研究しており、これまで何回か勉強会を重ねてきた。秋にコンサル会社に調査を依頼した。
 関係者は「今年度中に方向を決めたい」と話している。
 土橋、花園、寺部など市内各地で多くの区画整理が行われているが「市直轄事業」と地権者による「組合施行」に分かれる。 都心の豊田市駅前北地区再開発でゼネコングループによる「特定業務代行」の例はあるが、区画整理事業では初めての業務代行方式だ。
 関係者は「同方式だと事業開始と同時に保留地処分(事業資金確保)が可能で、従来のように事業進行が保留地処分の不調で遅れたり、負債に悩まされなくなる。三方にメリットがある。採用が決まれば希望グループを公募することになるだろう」と話している。
【鬼頭直基】


旭日双光章 元市議 石川隆之さん
地元の課題は市の課題
秋の叙勲で旭日双光章を受けた元豊田市議、石川隆之さん(77)=堤町上町。1987年5月から2003年4月まで4期16年続けて市議を務め、知立などに近い豊田市南部地域の発展などに尽力し、地方自治功労を讃えての受章となった。「周りのみなさんの支援、協力のおかげ」と感謝する石川さんに話を聞いた。
20131121石川さん
「誰とでも話し自分から発想」
-今の気持ちは
 4回当選したのは地元後援会、選対、支持者のお陰。その間、3人の豊田市長はじめ、県議や同期15人の市議、所属した思政クラブの人たちと交流・協力、指導を受けながら切磋琢磨して初めて議員としての行動ができたと思っている。
 誰とでも話し、必ず出かけて行った。だから家内からは家のこと何もやらんで、と言われた。できる人は公も私もちゃんとやれるでしょうが(笑)
 -市議4期16年努めた。
 地域で野球などのスポーツクラブに関わっていて堤地区の体育振興会を立ち上げ、会長を数年務め、小中学のPTAの役員も引き受けていた。そのうち先輩市議が4期で勇退することになり、話が来た。まとまった地区で票もまとまっていた。
 堤地区は当時、何の施設もない遅れた地域。なんとかせないかんという気持ちもあった。右肩上がりの時代だったこともあって3代の市長の間にいろんな施設は大体でき上がっていった。
 いろんな計画が出てくるが、時代に合ったものにする必要がある。例えば当時、高岡公園を作る話があったが、グラウンドは200㍍の予定だった。これからサッカーの時代だ、と思い400㍍にせなあかんと変えた。今では野球が3面できる。よかったと思っている。
 もう一つは高岡コミュニティーセンター。一番いい建物として残っている。また築100年の六鹿会館の改修。当時、〝開かずの門〟と言われていた。古い建物も見直す必要がある、と。その後、喜楽亭も改修された。
 これらの問題から〝地元のことは他所にもある〟ということ。自分のところの問題はよそにも共通している。波及していく。
 知立へ行く名鉄バスが撤退し、代わりに「ふれあいバス」を走らせたこともそう。存続を願って自治区長に呼びかけ「堤フォーラム」を立ち上げ、視察に行ったり講師を呼んで勉強した。10年かかったが、タイミングが良かったのか、市長、国、県の機運が盛り上がり、話がまとまって全国初の地域運営のバスを走らせた。市全体に広がり「おいでんバス」になった。
 逢妻女川の御乗替橋の建て替えも道路拡張に伴うものだったが、橋の拡張と同時に河原も多自然型工法でランニングコースや階段付きの親水施設を造ってもらった。
 幕末の医者で国学者の村上忠順(1812-84)の顕彰会を1989年に立ち上げたことも印象深い。地元の宝の掘り起こしも大切だと思う。
 地域の発想をいかに実現するかが市議の仕事。当然、市長や地元や周りの人の後押しがないとできない。恵まれていた。
 -振り返って見ると。
 地方議員はドブ板議員でないといかんと言われるが、良き時代にやらせてもらった。豊田に生まれ、高岡中、刈谷高を出て、名古屋にある学校給食の業務用食品卸の食品商会に勤め、63年に独立。結婚し、のれん分けで68年に豊田に戻った。その後87年春から03年春まで市議を務め、モットーは「地域のことは地域でやらないかん」。豊田市はトヨタと一体。協働していかないと発展ない。
 その後、中山間地の合併や環境問題が出てきた。何が必要か、リーダーも必要だが、集まって自分から発想が出ないと。これまでそうやって知恵を出し合ってきた。
【鬼頭直基】


稲武地区 3事業者が共同で開発
旨味たっぷりコーチンフランク 特徴生かし新商品

鮮やかな紅葉で知られる岐阜・長野両県と接する県境のまち、豊田市稲武地区の3事業者が開発した「高原コーチン入りフランクフルト」が農林直売施設・どんぐり横丁で販売され、紅葉を求めて訪れた行楽客らが買い求めている。
20131121コーチンフランク
この商品は今年2月に豊田市主催で開かれた「とよた食と農ビジネス交流会」をきっかけに、同地区の純系名古屋コーチンを飼育する「池ケ平牧場」(大野瀬町池ケ平)と山ごぼう・菊芋の漬物製造販売する「小沢商店」(武節町シロ山)、発芽ニンニクを水耕販売する「水耕房いなぶ」の3事業所が共同開発した。
 池ケ平牧場が開発した「高原コーチン入りフランクフルト」をベースに小沢商店の乾燥山ごぼう、水耕房いなぶの発芽にんにくを使用したものの3種類を商品化した。
 通常より長く育成することで弾力のある肉質と強い旨味が特徴の独自ブランド「高原コーチン」は標高1140㍍の高原で植物性飼料中心で収穫後の農薬を使用せず「食の安全」を第一に考えて育成。そして、山ごぼうは風味豊かで味があっさりしており、歯ざわりがいい新食感。白い発芽ニンニクは、農薬や化学肥料をいっさい使用せず有機肥料だけを使用して暗室で栽培。食欲をそそるニンニクの香りと肉の味を引き立たせる旨味が特徴だ。
 高原コーチン入りフランクフルトは1パック3本入りで590円。
 このほど社長に就任した小沢商店の小沢敬史さん(39)は「若者が都会へと出ていく中、地元の若者が特徴を生かしてコラボした新商品。今週末まで見ごろな紅葉狩りがてら、一度味わってください」とPRしている。
 問い合わせは池ケ平牧場☎0565-84-1150。
【後藤真一】


仕事のやりがいや苦労体験
みよし市北中2年が「職場体験」

みよし市北中学校の2年生が「職場体験学習」を実施し、新三河タイムスにも13、14日、生徒が訪れた。参加したのは八谷美帆さん=三好丘緑。初日は、地元みよしのさんさんの郷で農業の取り組みを聞いたり、商工会で鳥居鐐一会長から地域活性化に寄せる思い、両親に感謝することの大切さを聞いた。2日目には高岡中学校を訪れ、太田稔彦豊田市長と中学生のふれあい会を取材し、市長の仕事ぶりや大変さに触れた。午後からは逢妻中学校に行き、「職業講演」でさまざまな職業を持つ社会人から、仕事のやりがいや苦労などに触れ、将来の仕事に対する考えや生き方について自分の中で新たな気持ちが芽生えていた。【編集部】
20131121市長とふれあう会
市長が生徒とコミュニケーションを図り、市政を身近に感じたり学ぶ機会とする「太田市長とふれあう会が」が14日、太田稔彦市長の母校、高岡中学校(中村義明校長)で開催された。
 会には同じく同窓生の太田博康、小島政直市議らが来賓出席。太田市長は授業の様子を見学した後体育館に移り、ハイタッチと校歌で迎えられ、全校生徒の前で市長の仕事や次代を担う中学生へ期待することなどについて話をした。
 太田市長は学校整備を例に、各校から修繕や必要な物品の要望があるが「集めたお金から何を優先して後回しにするか。多くの人に意見を聞き納得して決めることが大切。最終的な判断を決めるのが難しい」と市長の仕事の一端を紹介した。
 また、6-14歳の若年層が2060年には現在の半分、さらに少子化が進めば3分の1になる現実を紹介。「悲観的に考えれば少子高齢化で社会保障費が大変だが、楽観的にみれば渋滞が減り施設もゆったりと使える。皆さんがそれぞれの立場で小さくても壮大でも目標に向かってチャレンジすることで満足感が高く、面白い人生が送れる。またチャレンジすることに励まし合い、喜び合える仲間がいることが大切。人は誰もが一人では生きられない」と訴えた。
 また、生徒からは「家族とは休日をどう過ごしているか」と質問され、太田市長は「休みはあまり取れないので早く帰って一緒に食事をしたりしてできるだけ家族との時間をつくるようにしている。家族でも相手に合わせて自分が無理するのではなく、お互いを思いやることが大切」と話した。
 中村校長は「市長は先輩ということもあり、市長や市政を身近に感じてほしい」と話していた。
 【みよし市北中・八谷美帆】
20131121職場体験
(「就農者育成コース」講師の伊豆原さんに質問する八谷さん(右))


職業人から“生の声” 逢妻中 経営者ら9人が講演
20131121逢妻中
さまざまな分野で活躍する経営者、企業人の話を聞く「職業講演会」が14日、新町の逢妻中学校で開かれた。2年生286人が看護師や警察官、飲食店経営者など9人の〝生の声〟に触れた。
 特色ある学校づくりのため市が推進する「チャレンジ&ドリーム事業」の一環。6月の職場体験で得た経験を元に職業人からやりがいや苦労を聞き進路選びに役立ててもらうのが狙い。興味ある分野を選び、各教室で約50分間受講した。
 講師の1人落語家の微笑亭さん太さんは教室机に座布団を敷いた即席寄席で独自の「落し話」を披露。落語の奥深さと自身の体験談を語った。
 さん太さんは幼いころからお笑い好き。愛知大学在学中には落語研究会に所属した。会員の9割が卒業と共に辞める中、職業として落語家を選択した。「僕の仕事は世の中になくても影響ない」としながら「笑顔が見たくてやっている。みんなも失敗を恐れずいろいろなことにチャレンジしてほしい」と力説した。
 生徒たちは熱心に聞き入りながらも終始笑い声をあげ、安藤柚さんは「すごく面白かった。知らない世界だったけど奥深いものだと感じた」と話した。
【九郎田宏之】

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