新三河タイムス社

愛知県豊田市にある新聞社。豊田市、みよし市の情報を発信。

わが街わが人~社会貢献~

野良猫を地域で管理
豊田地域猫の会 代表 徳留千博さん


20140109わが街わが人

「問題は人。好んで野良猫になったわけではない」
 2010年2月に設立した「豊田地域猫の会」(正会員20人、賛助会員18人)の代表を務める会社員、徳留千博さん(55)=五ケ丘。
 子猫を拾い育てる中で猫について調べていた時、猫を取り巻く悲惨な状況が分かってきたことがきっかけ。猫の殺処分数は愛知県がワースト1。市でも年間数百匹が対象だ。
 「猫を厄介者扱いしているし、近隣トラブルの元になっている。なぜ行政は取り組まないのかと思い、4人の区長に相談したが取り合ってくれなかった」と当時を振り返る。「地域住民の意識を変えないとダメだと思った。地域を変える方向で行うには動物愛護団体で解決できるスケールではない」と熱く語る。活動は地域、動物愛護ボランティア団体、行政と共働で行う。「3者が一体となってやらなければ」と強く訴える。
 「地域猫」は地域で猫を適正に管理しつつ共生していく活動。野良猫の状態で不妊・去勢手術し、エサをきちんとやる。トイレの設置や清掃をする。「手術することで数が増えず、殺処分しなくても徐々に数を減らせる。エサや環境を整えればゴミをあさることがなくなり、ふん尿などの猫の害も減る。結果周辺の地域の美化が進む」と語る。
 現在実施している地区は11自治区、候補地区は20自治区。「市全域の302自治区実施が最終目標。新会員募集中」と前を向く。
 鹿児島県出身。高校卒業後、トヨタ自動車に入社。「会社帰りに相談があった自治区を回り日々サポートしている」と苦労を語る一方、「住民の人によかったと言ってもらえ、猫がのんびり寛いでいるのを見ると嬉しい」と瞳を輝かす。
 2月2日にみよしや刈谷市などの同団体と「地域猫活動交流会」を初企画。3月2日には豊田で「あったかフェスタ」に出展する。
 今夏の完成を目指し「地域猫音頭」の作詞を検討中。「昨年チャリティーコンサートに参加した際、歌や踊りの影響力を感じた。全国にもないしできたらすごい」と笑う。「活動をきっかけに他者への思いやりのある地域が増えればうれしい」。今日も地域を奔走する。
【瓜生佐由紀】

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