新三河タイムス社

愛知県豊田市にある新聞社。豊田市、みよし市の情報を発信。

わが街わが人~社会貢献~

親、学校、地域一体で活動
発達障害の子ども支援 デグチ・サオリさん


20140116わが街わが人

小学生までの知的に遅れのない発達障害の特徴を持つ「個性の強いこども」の理解を深め、支援する地域づくりに力を注ぐデグチ・サオリさん(38)=梅坪町。2006年に設立した「個性の強いこどもを地域で支える会」(会員35人)の代表を務める。
 旧藤岡町出身。豊田高、愛知淑徳短大を経て、名古屋市の専門学校で医療事務の資格を習得。みよし市の病院で1年半勤務の後、夫の転勤で神奈川県鎌倉市へ。豊田に戻ってすぐに会を設立した。
 医療事務をしていた時のこと。軽度の知的障害を持つ自閉症の人などさまざまな患者が受診する中、コミュニケーションをどう取ったらいいかを学ぶ場所がなかった。「社会の中に気軽に利用できるところがないのが気がかりだった。障害児を持つ親の会だと外部の人が入ってこない。いろんな人が集まり、外部からの意見が入れば違った見方で進められると思った」と設立のきっかけを語る。
 主な活動は、一般の人向けに悩み事を相談できる仲間づくり「おしゃべり会」を月1回開催。12月には発達障害を含む個性の強い子の育ちが分かる冊子「ここさぽ2」を出版した。発達障害児・者に関わる人の声や各機関の情報をまとめた。09年に作成した第1弾は800部が2カ月でなくなるほどの反響があった。
 子育てに疲れ相談に訪れた母親が第2子を妊娠した際「次の子が発達障害であってもやっていけそうと思えたと言われた時に手応えを感じる」と瞳を輝かす。
 今後は、中学以降を支援していく組織をつくり、サポートする。「すでにあったら応援していきたいと思っていたけど、なかったので作らなければいけないと思った」と前を見据える。
 中学生になると思春期などの二次障害が出やすくなる。会を開いても悩みが多岐にわたり、まとまりにくい。「学校が大きな生活の場となり、複雑化する。どうしたら先生は説明しやすく、家庭の方は分かりやすいのか。今は個々で支援をしている親の会、教育、医療、地域、福祉がつながって活動できるようになっていければ」と模索。「同じ親だから」と常に笑顔で前を向く。
【瓜生佐由紀】

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